■筒香嘉智とは

 侍ジャパンで最も頼りになる男の一人と言えば、筒香嘉智ではないだろうか。横浜DeNAベイスターズの4番バッターで昨季は44本塁打、110打点の2冠王に輝きチームを初のクライマックスシリーズに進出させた。

 横浜ファンなら誰もが思う「筒香に回ればなんとかしてくれるかもしれない」という期待。そんな期待をプレッシャーではなく力に変え白球を天高く舞い上がらせる筒香は、まさにスーパースターと言えるだろう。

 侍ジャパンにも選出された筒香は、その実力を、横浜ファンだけでなくプロ野球ファン全員の思いを乗せて大暴れしてくれることだろう。昨季はプロ野球史上初の3試合連続マルチ本塁打を記録するなど、短期間での爆発力も見ものだ。今まで短期決戦を行ったことがないという弱みもあったが、それもクライマックスシリーズを経験したことにより解消された。

■4番が注目を浴びるが

 4番を打つことは特別なことだと考えながらもそこだけにこだわっていないのも筒香らしい。WBCでは恐らく4番か5番に座ることになるだろうが、いずれにせよ塁にいるランナーを返すという基本姿勢は変わらない。ファンとしたら3番山田、4番筒香、5番中田という方が期待を持てるかもしれない。しかし敵からしてみたら3番山田、4番中田、5番筒香という方が嫌な気はする。

 全ては小久保監督の裁量ということになるだろうがいずれにせよ中軸には変わらない。どんなポジションであれWBCで優勝するには筒香の打棒が大暴れすることが必要不可欠だろう。「勝てばみんなのおかげだが、負けたら4番バッターのせい」そういう哲学を持っている筒香はいつでも4番に座る準備ができている。

■投手陣を助ける打撃力

 今回の侍ジャパンは投手陣が心配されている。国際大会では攻撃よりむしろ守備が勝るチームが有利なのだが、投手陣が「万全の状態でWBCを迎える」という状況ではない。ある程度の失点は覚悟しなければいけないという厳しい状況に立たされているのは否定できないだろう。

 だからこその打撃力だ。有利、不利に関わらず投手陣をカバーするほどの打撃力が今の侍ジャパンにはある。チームにメジャーリーガーである青木宣親が加わったことにより経験値も増えた。大谷が出場できないのは痛いところだがそういうのはどのチームにもつきものだ。そういったマイナスを「大谷の分まで」という気持ちに変えプラスにして欲しい。

 今回のWBCは打ち勝つ野球を世界に見せつけて優勝してくれることを期待する。そしてその輪の中心に入るのが筒香である。さらにキャンプで好調といういい流れも引き寄せている。WBCでは彼の打席から目が離せないだろう。侍ジャパンには俺がいる!最も頼りになる男、筒香嘉智!