「X JAPAN」の軌跡を追ったドキュメンタリーが3月3日公開

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 ロックバンド「X JAPAN」の軌跡を追った米ハリウッド製ドキュメンタリー映画「WE ARE X」のジャパンプレミアイベントが2月23日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、YOSHIKI、ToshI、PATA、HEATH、SUGIZOが舞台挨拶に出席した。

 1982年に高校生だったYOSHIKIとToshIによって結成され、日本のみならず世界をまたにかけて活躍したX JAPANの道のりを、HIDEとTAIJIの死、ToshIの洗脳疑惑騒動など、過酷な現実も含めて振り返る。当初、YOSHIKIは「壮絶な出来事、X JAPANのストーリーを映像で見るのはつらく不可能」であることを理由に企画を断っていたが、周囲の「(バンドの軌跡が)心に痛みを持っている人に勇気を与えられる、命を救える」という説得を受け、製作が開始された。

 YOSHIKIは今作鑑賞の感想を、「7、8回見ているけど、だいたい涙でわからなくなったり、衝撃で5分ほど記憶がなくなっていたりする」と明かす。ToshIは製作陣とのロングインタビューを「監督に『(自分の)この発言は削除したほうがいい』と直談判したこともありますが、『どうしても使いたい。そこに意味があるから』と言ってもらえて、さらけ出すならすべて出そうと思った」と振り返り、客席に「自分の過去にけじめをつけ、今のX JAPANとして、HIDEもTAIJIも一緒に、さらに大きな壁をぶち破るために力を合わせていきます。そしてファン方にも後押ししていただくために、運命共同体として総決算する映画になっています」と熱く呼びかけた。

 さらにYOSHIKIは、感激に声を震わせ、ファンに感謝を述べた。「HIDEが亡くなった当時、自分は完全に壊れてしまって、ロサンゼルスで精神科のセラピーに行っていました。この映画のインタビューは、最初は僕もちゃんとしゃべれないんです。解散した時に、二度と開けるまいと思ってかけた内面のドアの鍵を、どうしても開けられない。しかし気がついたら、泣きながらしゃべっていた。そのドアは痛みにつながるものだと思っていましたが、この映画を見て、それは未来に続く、希望に満ちたドアだったのだと思えてきました。僕らが存在できているのは、何年も、何年もの間、皆さんがこうやって応援してきてくれたからこそです。ステージに立っていられる、イギリスでコンサートができています。本当に感謝しています」。水を打ったように静かに聞き入っていた客席は、温かい拍手を送っていた。

 また同所前の大階段には“紅”カーペットが用意。フォトセッションでは5人そろってXポーズをとり、YOSHIKIは顔の横でピースサインも作ってみせた。その後、一同は思い思いにスマートフォンなどで自撮りし始め、見物客たちはそんな姿に「WE ARE X! WE ARE X!」と声を張り上げていた。紅カーペットには、各界から多彩なゲスト50人が登場した。

 「WE ARE X」は、「ザ・ローリング・ストーンズ」のドキュメンタリー「ストーンズ・イン・エグザイル 『メイン・ストリートのならず者』の真実」などのスティーブン・キジャクが監督をつとめた。3月3日から公開。