【2017年J1クラブ分析】実力者そろえたFC東京 「我慢強く戦い」右肩上がりで上位狙う

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 2017シーズンのFC東京には、新たに12名の選手が加わった。

 その中でも、FW大久保嘉人、MF高萩洋次郎、永井謙佑、GK林彰洋、そして2年ぶりの復帰となったDF太田宏介を含め、各ボジションに経験豊かな、錚々たるメンバーが加わり、刺激と期待に満ちたシーズンのスタートをきっている。

 攻撃力、得点力アップを狙う今季のFC東京だが、始動後、2度のキャンプでは、移籍加入選手を中心とし、さまざまな攻撃陣の組み合わせや、3バックシステムにもトライした。

 メンバーを入れ替えながら臨んだ練習試合は、6勝1分と負けなしで終えている。昨季半ばから指揮を執る篠田善之監督のもと、守備の安定感と、「勝負にこだわる姿勢」が浸透している結果だといえるだろう。

 しかし、FCソウル(韓国)、横浜F・マリノス、サンフレッチェ広島との練習試合では、いずれも主導権を握られる時間が長く、チームづくりの難しさも思い知らされることになった。特に、前線の構成や、高萩と組むダブルボランチの一角に関して、まだ『正解』といえるピースがはまらず、現時点ではチームの完成度や、コンビネーションの点で物足りなさが残る。

 しかし、大久保嘉人は「FC東京は、もともと守備に特長のあるチーム。そこから得点力を高めるためには、どこでリスクを冒していくか、思い切った判断と、さらなる意思統一が必要になる。もっともっと全員ですり合わせていく必要がある」と話す。

 森重真人も「相手に主導権を握られたならば、まずは我慢強く戦い、失点を抑えることが大事。その中でチャンスをうかがい、一度の好機をモノにすることが、勝点3獲得のカギになる。リーグ戦を戦いながら、徐々にそのチャンスも増やせるようにしていきたい」と続けるように、ここで焦れることなく、シーズンを通してレベルアップしていく必要性を話した。

 AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得の3位以内を目指してスタートダッシュをきりたいところだが、開幕当初は本来の粘り強さを活かし、守備に重点を置いた展開が続くかもしれない。それでも結果や内容に一喜一憂してブレることは禁物だ。右肩上がりのステップアップを目指しつつ、コンスタントに勝点を積み上げていくことが求められる今季。その「変化」も楽しみたい。