高画質な1型センサーを搭載しつつ、シャツのポケットにも入るくらいの小型サイズが魅力のキヤノンのコンパクトデジカメ「PowerShot G9 X」が「Mark供廚箸覆辰匿慧仂譟0豸すると新型とは思えないほど従来機と似ているが中身は着実に進化している。新モデルとなってどこがどう新しくなったのか、実写を交えてその魅力をレビューしていきたい。

※写真はすべてリサイズ処理済み

↑PowerShot G9 X Mark供2月23日より発売中で、実売価格は6万5340円。カラーはブラックとシルバーの2種類(写真はシルバー)

 

【外観・操作性】デザインを踏襲しつつさらに軽量化

はじめてG9 X Mark兇鮗蠅砲垢襪函△△泙蠅侶擇気剖辰だろう。その重さはわずか約206g。従来機も209gと十分軽いのだが、わずか3gとはいえ、より軽さが伝わってくる。軽いとボディの質感が低くなり、チープな印象になりやすいのだが、本機はG9 Xと同様にメタル感にあふれており、軽さと高級感を両立させている。

↑軽いだけでなく、奥行きも31.3mmと非常にスリム。シャツやジャケットの胸ポケットにも収納可能だ

 

操作は背面のタッチパネルと、レンズ付け根のコントロールリングが中心。背面には多くのデジタルカメラが備えている十字キーがないため、はじめは操作に戸惑うこともあったが、タッチ操作に慣れるとスムーズに扱えた。ほとんどの設定がタッチでできるので、スマートフォンからステップアップしたい人でも、すぐ馴染めるだろう。

↑タッチで機能を呼び出して、コントロールリングで選択することもできる。このタッチとコントロールリングを組み合わせた操作も慣れてしまえば快適だった

 

【画質・描写編】高感度画質の向上で暗所に強い

続いて画質についてみていこう。撮像素子は従来機とほぼ同等の2010万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。そして画像処理エンジンは、従来機のDIGIC 6からDIGIC 7に進化している。この新画像処理エンジンでは、CMOSセンサーのブレ量を検知して、手ブレ補正機構を制御。補正量は従来の3段から3.5段になり、暗い場所に強くなった。またISO感度も従来と同じISO125〜12800だが、高感度ノイズの除去により、超高感度域でも解像感の高い画質が得られる。

 

レンズは従来と同じ28〜84ミリ相当を採用。数字だけみるとワイド側もテレ側も物足りなさを感じるが、小型ボディを実現するためには仕方なかったのかもしれない。とはいえ、今回の街スナップでは特に気にはならなかった。

↑ワイド端、28ミリ相当で撮影。画面中央から周辺部まで高い解像力が得られた。また明暗差が多いいが、ハイライトからシャドーまで豊富な階調だ。手のひらサイズのコンパクトデジタルカメラとは思えないほど高画質だ

 

↑テレ端、84ミリ相当。極端な望遠効果(圧縮効果)は得られないものの、街を歩いていて気になったシーンを自然な遠近感で表現できる。絞り開放だが、自転車の解像感は申し分ない

 

ワイド端はF2.0の明るさがあり、1型センサーながら絞り開放で被写体に近づけば、大きなボケが楽しめる。

↑ワイド端でマネキン人形の手をクローズアップ。絞りをF2.0開放にすると、背景はこれだけボケる。二線ボケにならず、自然なボケ味だ。なおワイド側の最短撮影距離は5センチ。テレ側は35センチだ

 

実写した結果は、絞り開放からズーム全域で解像力が高い。絞り開放では周辺光量がわずかに落ちるものの、気になるレベルではない。絞り込んだときの回折現象による解像力低下も抑えられていて、絞り開放でも絞り込んでもシャープな仕上がりだ。やや気になったのは、ワイド側の近接で絞りを開けると、若干ソフトな写りになること。遠景がキリッと引き締まった写りなので、その差を感じてしまった。ただ、花や小物のクローズアップでは、優しい雰囲気を表現できるという利点にもなるだろう。

 

先に述べた高感度についても、その進化を実感できた。メーカー公式発表によれば、本機のISO1600は、従来機のISO800並みとのこと。好みにもよるが、個人的にはISO6400でも実用的で、最高感度のISO12800でも拡大しなければ十分使える画質だと感じた。手ブレ補正も高感度特性もアップしたことで、暗所での撮影にとても強くなったといえるだろう。

↑最高感度のISO12800で撮影。よほど拡大しなければ、十分実用的な画質だ。しかも浅くなりやすいシャドー部もよく締まっている。さらにカラーバランスが崩れていない点にも好感が持てた

 

【機能編】Bluetooth接続対応でスマホ連携が強化

今回の進化で見逃せないのが、Bluetoothでスマホやタブレットに常時接続できるようになった点。アプリケーションの「Camera Connect」をスマホにインストールし、G9 X Mark兇肇撻▲螢鵐阿垢譴弌∋1討靴深命燭鮗動でスマホに転送することができる。FacebookやTwitterなどのSNSにすぐ公開することも可能。また、スマホからリモート撮影も行える。

↑スマホとBluetoothで常時接続すれば、撮影した写真を自動でスマホに送れるほか、リモート撮影にも対応する。またWi-Fiで接続も可能。スマホとの連携が強化され、G9 X Mark兇濃1討靴森皺莠舛亮命燭髻⊆蠏擇SNSでシェアできる

 

また、8種類のピクチャースタイルやカメラ内RAW現像にも対応。

↑カメラ内RAW現像に新対応。もちろん明るさやホワイトバランス、ピクチャースタイルなどの調整が行えるので、スマホに送る前にこだわりの1枚に仕上げることができる

 

従来機の魅力だった軽さや画質に磨きのかかったG9 X Mark供より手軽に高画質の作品が撮れて、SNSとの連携にも優れた本機は、常時携帯できるプレミアムコンパクトといえるだろう。