「女性が好きな男性アナ3位」NHK武田アナは「クロ現+」の救世主となるか?

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 NHK「ニュース7」のメインキャスターを9年間務めた、武田真一アナウンサーの「クローズアップ現代+」への異動が話題になっている。

「クロ現+」といえば、昨年、23年間キャスターをつとめた国谷裕子の降板後、NHKが誇る人気女子アナ7名の“日替わりキャスター方式”を採用してリニューアルしたばかりだが‥‥。

「これが視聴者に大不評。クロ現の見所は、国谷キャスターがタブーを恐れず現代社会が抱える問題に鋭く斬り込んで行くところ。ところが改変後の番組では人気女子アナたちがソツなく台本通りに番組進行するだけ。テーマも広く浅くという方向性になり、社会に問題提起をするという緊張感が失われていきました」(週刊誌記者)

「クロ現+」では他にも、ツイッターの声を拾ったり、解説イラストをリアルタイムで映し出したり、あるいはゲストに大衆受けするタレントを呼んだりと、様々な要素を加えていく。

「それがまたマイナスに作用したんです。ただでさえ短い番組が散漫になり、問題の本質がぼやけてきた。また、VTR中のナレーションに抑揚がありすぎて聞きにくいと思ったら、声優を起用していた。こうしたところにこそ、きちんと原稿が読める局アナがふさわしいのに‥‥」(前出・週刊誌記者)

 こうした「改悪」が不評を呼び、現在の形の「クロ現+」は早くも一年で幕を閉じることになる。

「そこで起死回生の白羽の矢が立ったのが、ニュース7で安定感を保ち、昨年の紅白でお茶の間にも存在感をアピールした武田アナというわけです。武田アナはネット上では“たけたん”の愛称で親しまれていて、本人もそれを気に入っている様子。そんなおちゃめキャラがウケたのか、『第12回好きな男性アナウンサーランキング』(オリコン調べ)では総合第3位にランクイン。男性部門では第5位のほか、女性部門では前回の6位から3位になるなど、女性支持率が急上昇。NHKもそこに目をつけたのか、武田を有働由美子アナに次ぐ“看板アナ”に育てるべく、猛プッシュを仕掛けているんです」(テレビ誌ライター)

 武田アナに対する世間の評価は「バランス力」とも言われている。かつての視聴者が期待する硬派路線と、新たに獲得したい女性視聴者。この両者を取り込むには、確かに適任かもしれない。