【2017年J1クラブ分析А枩邵蝓惺況發ら』は継続路線 転換期の一年、まず序盤の連戦がヤマ

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 約5シーズン指揮をとった風間八宏監督が退任し、2013年から3年連続得点王にも輝いた大久保嘉人がFC東京へ移籍。川崎フロンターレとして転換期となる一年であるのは間違いないだろう。

 年間勝ち点2位と天皇杯準優勝に終わった昨季だが、チームとしての方向性は変わっておらず、いわゆる「継続路線」と言える。コーチから昇格した鬼木達新監督は、前任者が構築したボールを失わないスタイルを受け継ぎながら、今季もリーグ随一の攻撃的なサッカーを標榜していく。大久保の移籍により得点力ダウンは否めないが、昨季15得点で、その大久保と得点数で並んでいた小林悠は残留し、前年度のJリーグMVPである中村憲剛、成長著しい三好康児などのタレントは健在。そこに大宮アルディージャから家長昭博、ガンバ大阪から阿部浩之、ブラジルからアタッカーのハイネルなど獲得した前線の新加入選手がどれだけフィットするかが、攻撃陣爆発の鍵となりそうだ。

 さらに、これまでのベースにいかにプラスアルファを加えていけるか。そこは、新監督の腕の見せ所となる。その一つとして選手たちに求めているのは、球際の強さを中心とした局面でのプレー強度だ。前任者はあえて口にしていなかった節もある部分ではあるが、鬼木監督は練習から意識を強く徹底させている。練習メニューはフィジカルトレーニングを重視しながら、守備組織の構築と確認も入念に行い、これまで足りなかった部分のバランスを整えている印象だ。ここは手応えを感じる一方で、舵取りの難しさもあるという。中村憲剛が言う。

「チームで守ろうとなった時に、その意思統一がスムーズにできているのは大事です。ただ、そっちばっかりに意識をフォーカスすると、ボールを保持することがボヤけてしまうし、『まずは守備から』になってしまう。だから鬼さん(鬼木監督)も伝え方が難しいけど、それはやっている選手がわかっていればいいと思います。ウチは『まずは攻撃から』。それができたうえで、数少ないピンチをシャットアウトする。それがうまくできればいいですね」

 キャンプ中はけが人もなく順調だったが、2月14日に非公開で行われた浦和レッズとの練習試合でエウシーニョが負傷したことが判明。右脛骨骨折で復帰まで3カ月程度と診断され、この2シーズン、チーム屈指のフル稼動をしてきたSBの長期離脱となってしまった。

 チームはJリーグ開幕に先駆けて、AFCチャンピオンズリーグの戦いがスタート。ホームでの水原三星戦は1−1のドローに終わった。序盤は過酷な連戦が続くだけに、まずはこのタフな日程をいかに乗り切るか。鬼木新監督の腕の見せ所となる。

文=いしかわごう