22日、韓国大統領選への出馬を目指す文在寅氏の安保諮問グループ「共に国防安保フォーラム」の発足式で、会場内の韓国国旗が逆向きに掲揚されていたことが発覚し物議を醸していると、複数の韓国メディアが伝えた。写真は会場となった白凡金九記念館。

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2017年2月22日、韓国最大野党・共に民主党から大統領選への出馬を目指す文在寅(ムン・ジェイン)氏の安保諮問グループ「共に国防安保フォーラム」の発足式で、会場内の韓国国旗・太極旗が逆向きに掲揚されていたことが発覚し物議を醸していると、複数の韓国メディアが伝えた。

次期大統領候補の支持率調査でトップをほぼ独走状態の文氏はこの日、「真の安保は文在寅」をスローガンに、自らの弱点とされる「不安な安保観」を払拭(ふっしょく)すべく安保のイメージ強化に乗り出した。冒頭のあいさつでは「国民は誠実に国防義務を果たしているが、反則的に兵役を逃れようと防衛産業を不正腐敗の手段にし、特権を享受する人たちが今日まで安保を商売の資金にしてきた」と述べ、「まともな国家観と愛国心のない勢力に立ち向かっていく」と明らかにした。

しかし、国家斉唱をする文氏の背後には太極旗が誤った向きで掲揚されていたことが発覚し、与党・自由韓国党などから一斉に非難の声が上がった。国旗はこの日縦長の状態でステージに掲げられていたが、こうした場合、国旗法施行令では太極模様の「陰」とされる青色側が左に来るのが正しいとされている。

これを受け、文氏陣営の朴光温(パク・クァンオン)首席報道官は「細かくチェックしなければならなかった。申し訳ない。今後同じことが起こらないようにしたい」と謝罪した。

この報道に韓国のネットユーザーからは2000件近くのコメントが寄せられているが、「心にもない行事を行ったものだから逆さの国旗掲揚ショーになった」と文氏のミスと捉えるものは意外にも少なく、「これは主催側のミスであって文氏には関係ない」「直接国旗を掲揚した訳でもないのに。指摘することがないからってこんなことで蹴落とそうとするのは良くない」とメディアを非難するコメントが目立つ。

一方で、「大丈夫。朴槿恵(パク・クネ)じゃなければみんな許す」「本当の国旗の冒涜(ぼうとく)は『パクサモ(朴槿恵大統領を愛する会)』の人たちが太極旗を振ってること」と朴大統領やその支援団体に関するコメントや、「何年か前までは太極旗を見ると胸がいっぱいになって涙が出たし誇りに思ってきたけど、今は嫌悪感しかないし、逆さに掲揚しようがどうでもいい」と切ない胸の内を語るコメントも寄せられた。(翻訳・編集/松村)