少し前から注目されている糖質制限によるダイエット。効率的に体重を落とすことができるダイエット法と評判になっています。しかしやり方を間違えると逆に痩せにくい体になってしまったり、体調不良が生じるといったデメリットも心配されています。

糖質制限は、そもそも糖尿病の食事療法だった

エネルギーとなる三大栄養素である糖質・脂質・タンパク質のうち、糖質の摂取量を減らす(または食べない)のが糖質制限ダイエット。メディアなどでも取り上げられる人気のダイエット法ですが、そもそもは血糖値が高い糖尿病患者向けの食事療法でした。糖質の摂取を制限することで血糖コントロールを行う糖質制限は、面倒なカロリー計算もいらないことから、多くの糖尿病患者の食事療法として取り入れられるようになります。それがダイエットにも効果があると話題になって、簡単で効果が出やすいダイエット法として広まっていったのです。

極端な糖質制限ダイエットで、生命の危険も?!

●糖質を含む食品を一切食べない
●糖質以外のタンパク質や脂質などもセーブする
●半年以上の長期的な糖質制限

上記のような極端な糖質制限ダイエットは、大変な危険を伴います。糖質を一切食べずに食事をセーブしていると、最初のうち体重はすとんと落ちます。しかしそれに喜んで過剰に食事をセーブしすぎると、体内がエネルギー不足になって基礎代謝が落ち、疲れやすくなるといった悪影響も。そして結局は痩せにくい体になってしまいます。

それに糖質は脳の唯一のエネルギー源です。糖質を長期間抜いてしまうと、ぼーっとする、集中力の低下、イライラといった状態に陥りやすくなります。また、長期的な糖質制限の安全性も懸念されていて、炭水化物の摂取量が少なくなるほど死亡率が増えたという恐ろしい報告もあるのです。糖質を制限する分、動物性のタンパク質や脂質の摂取量が過剰に増えると、腎機能を悪化や動脈硬化を促進させ、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高める恐れもあります。大切なのは制限でなく、「コントロール」

糖尿病患者の糖質制限による食事療法は、医師の指導の下に緩やかに行うことが必要とされています。自分の判断で糖質制限ダイエットを行うときも、緩やかに、そして半年以内の短期的なダイエット法として取り入れてみてください。糖質制限ダイエットを成功させるには、低糖質(主食は一日一〜二回に減らすなど)で野菜や植物性のタンパク質である大豆食品などをしっかり摂り、タンパク質や脂質、ビタミンや食物繊維などをバランスよく摂る必要があります。

糖質制限は簡単そうに感じますが、実はしっかりと栄養管理をすることが大切です。炭水化物はダイエットの天敵と嫌われがちですが、脳や体を動かす大切な栄養素。カットすることばかりに気を取られるのではなく、上手にコントロールして付き合っていけるといいですね。


writer:サプリ編集部