クラフト作家の悩みを解決、エッツィーが資材マーケット立ち上げへ

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ハンドメイドフリマのエッツィー(Etsy)は4月に、クラフト資材や道具を扱うマーケットプレイス「エッツィー・スタジオ」を立ち上げる。

クラフト資材ビジネスは440億ドル(約5兆円)規模の市場。現在は大型チェーン店のマイケルズ(Michaels)とジョアンズ(Jo-Anns)がこの市場を独占しているが、エッツィーはここに入り込みたい考えだ。チャド・ディッカーソンCEOによれば、エッツィー・スタジオでは約800万のアイテムが取り扱われる予定だという。

エッツィー・スタジオの立ち上げプロジェクトは、インスピレーションと創造性にあふれたレオナルド・ダ・ヴィンチにちなみ、”レオ”というコードネームがつけられている。

資材店のアイデアのきっかけは、エッツィーの売り手たちから、「欲しい資材や必要な資材がなかなか見つけられない」という声があがったことだった。マイケルズやジョアンズは数多くの商品を扱っているものの、品揃えとしては限られており、ありふれたものである傾向が強い。多くのクラフト作家たちは、自分の作品をユニークなものにするための、特別な毛糸、ビーズや布を求めているのだ。

エッツィー・スタジオの特徴は、プロジェクトのアイデアを閲覧できるセクションだ。「作品を作りたいがアイデアが浮かばない」というユーザーは、そこで様々なインスピレーション(例えば葉っぱのデザインの焼き印があるまな板など)を得ることができる。

店舗ではさらに、アイデアを実現させるためのデモンストレーションも行われる予定。そこで紹介される材料を揃えれば誰でも簡単にDIYができるようになる、というわけだ。

また、エッツィーは「ショップマネージャー」と呼ばれる販売者向けのツールを刷新した。エッツィーの販売者数は170万人にまで増え、2015年の商品総売上高は23億9000万ドル(約2720億円)にもなるため、販売者がより管理しやすくなる機能が求めらえていた。新たなダッシュボードでは、店に関するデータ閲覧や受注管理が簡単にできるようになるほか、販売者向けの全ての機能も使いやすくなる。

エッツィーでは、ほぼ毎秒のペースで新たなアイテムが出品されており、サイト上では4500万点近いアイテムが販売されている。販売者であるクラフト起業家の87%は女性で、ハンドメイドビジネスを本業にしているのは全体の32%だ。

この1年でエッツィーの株価は86%上昇。これに対して、競合のマイケルズの株価は1%下落している。投資家向けの情報提供を行っているザックス・インベストメントは1月、マイケルズの株を「ホールド(維持)」から「ストロング・セル(強い売り推奨)」へ格下げした。また昨年12月の決算発表での業績が事前予想を下回ったことを受けて、複数のアナリストがマイケルズの目標株価を引き下げた。