Jリーグのレフェリング相互理解向上へ…判定基準の説明会をメディアやサポーターにも公開

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 22日、Jリーグを始めとするサッカー報道に携わるメディアを対象にしたレフェリーメディアカンファレンス『JFA Media Conference on Refereeing 2017』がJFAハウスで開催された。

 日本サッカー協会審判委員会が毎年Jリーグ開幕前に行っているこの会議は、2017シーズンのレフェリングスタンダード(判定基準)を相互理解の向上のために、メディアに説明するもの。今回はJリーグとJFLの各クラブ、Jリーグ/JFLマッチコミッショナー、担当審判/審判アセッサー向けに使用される映像をメディアに対しても初めて使用された。

 また、今シーズンの3つの新たな取り組みについても発表。一つ目は試合終了後、クラブ側がレフェリングに関する意見を聞きたい場合、実行委員もしくはクラブの強化担当者と審判アセッサーが試合映像を見ながら意見交換を実施。レフェリーが試合中にどのような考えを持って判断したかを伝えるようにするというものだ。これまでは“意見書”という形で紙面でのやりとりが行われていたが、試合終了後に直接話が聞けるという、新たなチャレンジを行うことになる。

 二つ目は、クラブ側から見たレフェリングに関するフィードバックレポートの提出で、これには試合終了後の意見交換会で伝え切れなかったことも伝えてもらいたいという。そして最後は、メディア関係者へのレフェリング説明会の頻度を増やしていきたいというものだ。

 この三つ目の取り組みの意図について小川佳実JFA審判委員長は「レフェリーの立場というのは、これまでは口を開けば言い訳だった。そうなっていたのはこちら側からの情報提供が少なかったことも要因の一つ」と前置きした上で、こう説明した。

「いろいろな伝えられ方がある中で、この事象に関してはこういう考えをもって正しいと思われる、残念ながらこれは正しくなかったというのを伝えて皆さんに判断していただくきっかけを作っていきたい。試合の中ですごくセンシティブなものかもしれないが、オープンにしていくことがすごく大切だと思っている。これは相互理解です。どういう形でこの判定が生み出されたのかを伝えたいですし、その中で(判定することの)難しさを理解していただきたい。ポイントはそれがメディアの皆さんによってどういう形で伝わっていくかということ。そのための情報を提供していかないといけないと感じている」

 すべては「開かれたJリーグにする」ため。選手、クラブ、レフェリーといった当事者だけでなく、ファン・サポーター、メディアを含めたすべての基準を同じにし、その中で熱く、激しい、Jリーグを楽しむための新たな取り組みということだ。

 さらに、「映像をHPで公表します」と原博実Jリーグ副理事長が宣言したとおり、22日夕方に、JリーグのHP上(http://www.jleague.jp/video/detail/3598)で『2017シーズンの競技規則スタンダード』映像が一般向けに公開された。

「これまでは選手だけに見せていましたが、皆さんに見てもらいます。基準を同じにしたい。その中で激しく戦うようにしたい。開かれたJリーグにしたい。今シーズンからはDAZNですべてが見れてしまうんです。隠さずにいろいろな議論を皆さんとしながら、例えば試合後、『あれはああだったんだよ。こうだったんだよ』とみんなが口にすることがサッカー文化だと思います。Jリーグを変えていきたい」

 このチャレンジによって、2017シーズンのJリーグがどう変わっていくのか。あと2日でJリーグが開幕する。