中国に数ある自動車メーカーのうち、エンジンを自前で生産できるメーカーは少なく、ほとんどのメーカーが外部からエンジンを調達している。エンジンは言うまでもなく、自動車の基幹部品の1つだが、なぜ中国メーカーはエンジンを外部からの調達に依存しているのだろうか。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国に数ある自動車メーカーのうち、エンジンを自前で生産できるメーカーは少なく、ほとんどのメーカーが外部からエンジンを調達している。エンジンは言うまでもなく、自動車の基幹部品の1つだが、なぜ中国メーカーはエンジンを外部からの調達に依存しているのだろうか。

 中国メディアの今日頭条は22日、自動車にとってエンジンはなくてはならない存在であり、良いエンジンは騒音が少なく、動力性能が高いと伝えつつ、中国の自動車メーカーの多くは三菱製をはじめ、日本企業のエンジンを採用していると伝えている。

 記事は、中国で自動車産業が発展し始めたころ、各メーカーは当然質の高いエンジンなど生産できるはずがなく、外部からの調達に頼ったと紹介。当時、外部から調達できるエンジンはスズキやトヨタ、三菱などに限られていたとする一方、例えば長城汽車は三菱製のエンジンを採用したが、「排気量の大きい三菱製のエンジンは長城汽車の成功を直接的に支えることになった」と論じた。

 また、奇瑞汽車は研究開発能力はあったものの、品質管理に問題があったと指摘し、そのため奇瑞汽車はSUV「瑞虎」に三菱製のエンジンを採用したと紹介したうえで、「三菱製のエンジンは瑞虎の売上増に直接的に貢献した」と指摘した。

 外資メーカーに市場を開放せず技術だけを導入した高速鉄道産業に対し、中国の自動車産業は「市場を外資に開放したことで、市場を奪われたうえに中国メーカーは外資依存が進み、技術の向上が進まない」という恨み言も聞かれる。だが、技術力や品質面の課題でエンジンを自社生産できなかった中国メーカーにとって、時間がかかる技術開発にコストをかけるよりも、日本メーカーからエンジンを調達したほうがより合理的だったということになるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)