SC軽井沢クラブの山口剛史【写真:Getty Images】

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カーリング日本の原動力、“氷上のキン肉マン”山口

 怪力の元ラガーマンが原動力となり、アジアの頂に挑む。冬季アジア大会で22日に行われたカーリング男子の準決勝。日本のSC軽井沢クラブが予選リーグで敗れていた韓国に6-5で雪辱し、決勝進出を決めた。

「ずっと緊張はしていたけど、投げる時は落ち着いていた。韓国がイヤだという気持ちもなかったので」

 そう言って分厚い胸を張ったのは、セカンドの山口剛史だ。5-5で突入した第10エンド。5連覇を達成した2月5日の日本選手権の後から「そればっかり練習してきた」という難しい縦のダブルテイクアウトを決めて流れを引き寄せ、ファイナルをたぐり寄せた。

「日本選手権では決まらなかったけど、ここ一番で決められたことが良かった。気持ちの中で余計なことを考えず、投げることだけに集中していた」

最も自信があるのは大胸筋、「決勝でも筋肉全開で」

 分厚い胸――。それもそのはず。元ラガーマンだ。富良野高時代はラグビー部に在籍。肉弾戦で培った筋骨隆々とした肉体は、カーリング選手のものとは思えない。半袖から覗く怪腕で力強く氷上を掃くスイープは、この日も随所で光った。

 ベンチプレスは最高137キロ。“氷上のキン肉マン”の最も自信のある部位は「大胸筋です!」。試合前には高校のラグビー部のチームメートから「大事な試合だな。頑張れよ」と連絡をもらい、励みにした。

「筋肉の状態は整っています。決勝でも筋肉全開でパワフルなショットを道民の皆さんにお見せしたい」

 高らかに地元のファンに宣言した山口。決勝は24日、予選リーグで敗れている中国戦。リベンジ、そして、アジアの頂へ――。大胸筋は、早くもうずいている。