セレッソ大阪に復帰した清武弘嗣【写真:Getty Images】

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ACL優勝経験をもつ韓国人GK

 Jリーグでは、今シーズンも多くの選手が新天地を活躍の舞台に選んだ。その中には現役日本代表選手もいれば、3年連続でJリーグ得点王に輝いた選手もいる。今回は、新しいクラブでの活躍が期待される11人の選手をフットボールチャンネル編集部がピックアップした。

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GK:クォン・スンテ(全北現代→鹿島アントラーズ)

 韓国代表クラスのGKがJリーグでプレーする中、新たに日本にやって来たのがクォン・スンテだ。2014年から3年連続でKリーグベストイレブンに輝くなど、その能力は折り紙つき。

 鹿島は曽ヶ端準が抜群の安定感を見せており、昨シーズンのJ1制覇、クラブW杯準優勝に大きく貢献している。ベテラン守護神の牙城は高いが、クォンにも主力を張るだけの力はあるだろう。ACL制覇も狙う常勝軍団にとって、彼の加入は大きい。チームにフィットすれば、重要な戦力となるはずだ。

高精度のクロスが武器。オランダ帰りの左サイドバック

DF:太田宏介(フィテッセ→FC東京)

 精度の高いクロスとFKが武器のレフティー。オランダでの戦いを経て、愛するFC東京に戻って来た。リーグタイトル獲得に向け大型補強を進める首都クラブにあって、太田も悲願達成に向けて大事な選手となる。

 こちらも新加入の大久保嘉人とのホットラインが開通すれば、ゴール量産も夢ではなく、対戦相手の脅威となる。局面での一対一のバトルがより鮮明なオランダでプレーしたことから、守備面でも成長しているはず。そして、クラブでの活躍は日本代表復帰にも繋がるだろう。

地域リーグから“たたき上げ”のブラジル人DF

DF:ファビオ(横浜F・マリノス→ガンバ大阪)

 2012年には当時地域リーグのSC相模原でプレーしていたブラジル人CBは、横浜FMを経て今シーズンからG大阪に新天地を求めた。186cmの長身は空中戦での強さを保証し、攻撃ではセットプレーのターゲットにもなれる。

 横浜FMではボランチでのプレーも経験済みだが、G大阪には今野泰幸や井手口陽介がファーストチョイスで、最終ラインでの起用が濃厚となる。チームは昨シーズン、まさかの無冠に終わっている。タイトル奪還に向け、ファビオには守備面の安定をもたらすことが求められる。

ドイツから加入。オーストラリア国籍のDF

DF:ミロシュ・デゲネク(1860ミュンヘン→横浜F・マリノス)

 ドイツからやって来たオーストラリア国籍のDF。ボランチやSBも務めることができ、ポテンシャルは高い。それでも、初めてJリーグでプレーするとあって未知数な部分が多いのも事実。

 今年で23歳と若く、日本の文化も含めて様々なものを吸収し、成長したいところ。ピッチ内では元日本代表の中澤佑二、栗原勇蔵という最高のお手本がいる。横浜FMで活躍し、オーストラリア代表にも定着していくことが彼にとって最高のシナリオとなる。

Jリーグ屈指のボールハンター

MF:レオ・シルバ(アルビレックス新潟→鹿島アントラーズ)

 Jリーグ最高のセントラルMFは4シーズン過ごした新潟を離れ、アジア制覇も目指す鹿島アントラーズのユニフォームに袖を通した。彼のボール狩りは激しく、そして美しい。鹿島でも、彼のところで攻守が切り替わり、一気にゴールへ迫るシーンが見られるだろう。

 ブラジル人らしく高い技術も備えており、中盤に多彩な人材が揃う鹿島でもレギュラーとしての活躍が期待される。全てのタイトルを獲りに行くチームにあって、レオ・シルバは最大の補強と言っていいのではないか。

4年半ぶりにJ復帰。現日本代表のエース格

MF:清武弘嗣(セビージャ→セレッソ大阪)

 ドイツで存在感を放ち、昨夏にはスペインの強豪・セビージャに移籍。日本代表でもトップ下の主力となりつつあるなど順風満帆な歩みを見せていたが、セレッソ大阪の一員として戦うこととなった。

 セビージャでの生存競争を勝ち抜く姿を期待した人も多かったはずだが、清武のような選手をJリーグで見られるのは大きな喜びと言っていい。またハリルジャパンでも不可欠な選手のため、彼がクラブで出場機会を失う状況は好ましくないだろう。日本で高いパフォーマンスを見せれば、世界のマーケットの目は再び清武に向くのではないか。

輝きを放ち続ける左足。日本サッカー史上屈指の天才MF

MF:中村俊輔(横浜F・マリノス→ジュビロ磐田)

 日本サッカー史上屈指の天才の移籍は世間を驚かせ、一種の社会現象にもなった。ヨーロッパでのプレー期間が長かったとはいえ、国内では横浜FM一筋だった。そんな中村俊輔が新天地に選んだのは、同じサッカー観を共有する名波浩監督が指揮を執る磐田。

 コンディションさえ整えばトップ下は中村の定位置となり、勝利に導くプレーが期待される。さらに若手の手本にもなれるはずで、サックスブルーの新10番と共に戦うことは大きな財産となるだろう。

類まれな攻撃センスもつアタッカー

MF:家長昭博(大宮アルディージャ→川崎フロンターレ)

 大宮で絶対的エースとして君臨し、類まれな攻撃センスを見せつけた家長昭博。群を抜く破壊力と魅力的なサッカーを披露し続ける川崎フロンターレにこのレフティーが加わったことで、どのような化学変化が起こるだろうか。

 風間八宏前監督、ストライカーの大久保嘉人がチームを去ったが、家長の加入は功労者退団のショックを和らげる。ゲームを作り、得点力も備える彼は今までの川崎Fにはいなかったタイプ。中村憲剛や大島僚太らとどのようなコンビネーションを見せるか注目だ。

言わずと知れたJ1歴代最多得点者

FW:大久保嘉人(川崎フロンターレ→FC東京)

 2013年から3年連続J1得点王を受賞したストライカー。昨シーズンはトップスコアラーにはなれなかったが、それでも15得点を記録するなど嗅覚に衰えは見られない。このまま川崎Fでプレーしていても、引き続き多くのゴールを決めたはずだ。しかし、プロとして挑戦し続ける道を選び、FC東京の一員となった。

 得点力アップを図る上でこれ以上ない補強と言えるだろう。あとは大久保とチームメイトの相互理解が深まっていけば、自然とネットも揺れるのではないか。

すでに抜群の存在感を発揮。単独でも得点できるストライカー

FW:ペドロ・ジュニオール(ヴィッセル神戸→鹿島アントラーズ)
 テクニック、パワー、スピードを備え、単独でゴールに迫ることのできるアタッカー。ポジションは異なるが、昨シーズン途中にチームを去ったカイオのように一人で複数のマークを相手にできる傑出した存在だ。

 神戸ではレアンドロと共に攻撃を牽引し、猛威を振るった。鹿島では上質なラストパスを供給できる選手が揃っており、得点を決めることに専念できれば、ストライカーとしてさらに化ける可能性もある。アジア制覇を狙う上でも貴重な戦力だ。

昨年はカナダでプレー。抜群の得点感覚をもつFW

FW:工藤壮人(ホワイトキャップス→サンフレッチェ広島)

 抜群の得点感覚を持つストライカー。昨シーズンまでカナダのホワイトキャップスでプレーしていたが、けがの影響もあって不完全燃焼に終わっている。それだけに、新天地の広島で結果を残したいところ。新CFの補強が急務だったチームとしても、工藤のような実力者の加入は喜ばしいことだ。

 広島のスタイルは特徴的だが、味方との呼吸が合えばゴール量産も可能だ。かつて柏レイソルで見せつけた点取り屋としての能力をフルに発揮できれば、広島のリーグ優勝も近づくのではないか。

text by 編集部