ポーター・ロビンソン&マデオン、エレクトロニック・ミュージックの次元を遥かに越えた一夜限りのジョイント・ライヴに、2000人が熱狂!
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2016年10月に、初のコラボレーション楽曲「シェルター」を発表し、2月15日(水)には同曲も収録された豪華日本独自パッケージ『シェルター:コンプリート・エディション』をリリースしたエレクトロニック・ミュージック界の二大天才児=ポーター・ロビンソン&マデオン。昨年から今年にかけて、北米、ヨーロッパでソールドアウト公演を続出させ、大注目されていた2人のジョイント・ライヴ<シェルター・ライヴ・ツアー>の一夜限りの来日公演が、昨日2月21日(火)にZepp DiverCityにて開催された。<エレクトロニック・ミュージック>のライヴの境地を遥かに越えたその圧巻のステージに、2000人が大熱狂した。
「シェルター」をリリース後、ソールドアウト公演が続出した北米、ヨーロッパ公演を経て、遂に昨日日本に上陸した初のジョイント・ツアー<シェルター・ライヴ・ツアー>は、並んでステージに立つ2人が、互いの楽曲をマッシュアップさせ、互いの楽曲を歌唱し合い、生楽器の演奏や最新の映像/照明技術を駆使した演出が施された、壮大なパフォーマンス。そのステージは世界各地で大きな話題を呼び、ゼッドやスクリレックスといった世界トップ・クラスのアーティストたちにも絶賛されてきたが、日本公演はその噂通り、単なる<エレクトロニック・ミュージック>のライヴの基準を遥かに越える、圧巻のライヴ体験となった。
ポーター・ロビンソン&マデオン「シェルター」オフィシャルライヴレポート
2017年2月21日(火) Zepp DiverCity
2月21日、東京・Zepp DiverCityにてポーター・ロビンソン&マデオンの一夜限りのライブ『シェルター・ライヴ・ツアー』が開催された。とても感動的な、眩しい光の渦に包まれるようなステージだった。エレクトロニック・ミュージックのスタイルではあるのだが、ライヴのスタイルも、フロアのムードも、いわゆる“EDM”のそれとは全く違う。歌の持つ力が、そのセンチメンタルな情感が、ダイレクトに伝わっていた。
イントロから大歓声に迎えられ、ポーターとマデオンの二人がステージに登場すると、1曲目の「Shelter」でいきなりのクライマックス。ポーターとマデオンの二人もマイクに向かって歌い、オーディエンスからも大合唱が巻き起こる。
二人のパフォーマンスはDJスタイルではなく、キーボードやシンセパッドなど様々な楽器を巧みに演奏しながら歌うライヴスタイル。セットリストには「Sad Machine」や「Flicker」、「Finale」や「Imperium」など二人の楽曲が並び、そこに様々な曲をマッシュアップしていく展開だ。ときに身体中が震えるような重低音のビートが鳴り響き、ときにピアノと歌だけのシンプルな演奏になる。めまぐるしく曲調が移り変わる。
背後には計3面の巨大なヴィジョンが置かれ、アニメーション絵柄のキャラクターや幾何学的な模様などがリズムと完璧に同期した形で映し出される。二人の横にはLEDとフラッシュライトが積み上げられ、照明もあわせた光の演出が繰り広げられる。サウンドとヴィジュアルが完璧にリンクしたステージだ。
「日本のみんな、本当に愛してるよ!」
そうポーターが叫び、「Divinity」では銀テープが舞い、ピンク色の照明にフロアが包まれる。終盤は「僕が一番好きなマデオンの曲だ」という「Beings」、そして「Pixel Empire」「Fellow Feeling」と続ける。ドラマティックなメロディ、ファンタジックで幻想的な映像で、大きな多幸感に包まれる。そしてラストは「Goodbye To A World」。背後のビジョンに歌詞が映し出される。最初に置かれた「Shelter」も対応し、このステージ全体にストーリー性があったこと、そこで描いた物語の背景にどこか黙示録的な“終末”のイメージがあったことを示して本編は終了した。
アンコールは再びの「Shelter」。ステージに現れた二人はオーディエンスに手を振ると、中央に設けられたキーボードとマイクへ向かい、ポーターの弾くシンセに乗せてマデオンが歌い上げる。
「最高だ、ありがとう!」。二人は肩を組み、そうオーディエンスに呼びかけて、ステージを降りた。とてもエモーショナルな、胸を揺さぶるようなステージだった。
ツアーはすでに世界中で絶賛を浴び、多くのミュージシャンが称えている。2人は4月に行われるコーチェラ・フェスティバルにも出演する。おそらくそこでも大きな反響を巻き起こすだろう。後々にも語り継がれそうな一夜になったと思う。
ポーターとマデオンの2人が曲順も完全監修した、超豪華特典満載の日本独自パッケージ『シェルター:コンプリート・エディション』は、DISC 1(CD)に「シェルター」はもちろん、ライヴでも披露された2人の代表曲や貴重なリミックスが収録され、ライヴ・セットを連想させる内容だ。更には、ポーターが原案・原作し、大手アニメーション・スタジオA-1 Picturesが制作した、全編アニメーションのミュージック・ビデオが収録されたDISC 2(Blu-Ray)と、同ミュージック・ビデオに登場するキャラクター“凛”絵柄の巨大フラッグも封入されている。
この後<シェルター・ライヴ・ツアー>でオーストラリアを廻り、4月には米コーチェラ・フェスティバルで最後の<シェルター・ライヴ>を行うことを発表しているポーター・ロビンソン&マデオン。今後も2人の活動から目が離せない!
Text By 柴那典(音楽ジャーナリスト)
Photography By Masanori Naruse
●リリース情報
日本独自企画/完全生産限定盤
『シェルター:コンプリート・エディション』
発売中
【日本限定企画 完全生産限定盤(CD+Blu-ray+グッズ(フラッグ))】
品番:SICP-5181〜3
価格:¥3,000(税込)
豪華ブックレット(歌詞対訳/ミュージック・ビデオ解説付)
<DISC 1(CD)>
01. シェルター *
02. シェルター (マット・ゾー・リミックス) *
03. サッド・マシーン ▲
04. ユアー・オン feat. カイアン ●
05. フリッカー ▲
06. ペイ・ノー・マインド feat. パッション・ピット ●
07. ナンセンス feat. マーク・フォスター ●
08. ディヴィニティー feat. エイミー・ミラン ▲
09. ホーム ●
10. グッバイ・トゥ・ア・ワールド ▲
11. フリッカー (マット・ゾー・リミックス) ▲
12. ペイ・ノー・マインド feat. パッション・ピット(YASUTAKA NAKATA‘ CAPSULE’ REMIX) ●
13. フレッシュ・スタティック・スノウ(ラスト・アイランド・リミックス) ▲
14. ユアー・オン (オリヴァー・リミックス) ●
15. シェルター (ピアノ・ヴァージョン) *
* =ポーター・ロビンソン&マデオン
▲ =ポーター・ロビンソン
● =マデオン
<DISC 2(Blu-ray)>
「シェルター・ジ・アニメーション」ミュージック・ビデオ収録
<グッズ>
「シェルター・ジ・アニメーション」キー・ビジュアル・フラッグ
●配信情報
配信限定シングル
「シェルター」
単曲配信中
【iTunes】
※iTunes Storeは、Apple Inc.の商標です
<ポーター・ロビンソン&マデオン プロフィール>
ポーター・ロビンソンとマデオンによる新プロジェクト。
ポーター・ロビンソンは、2010年に「セイ・マイ・ネーム」という楽曲をきっかけに、スクリレックス主宰のレーベル<OWSLA>からEPをリリース、そしてその後ザ・ケミカル・ブラザーズなどを輩出し、Perfumeの全米デビューレーベルでもある<アストラルワークス>と契約。2013年にリリースしたフル・アルバム『ワールズ』は全米チャート初登場トップ20位入りを果たす。一方でマデオンは、2011年にYouTubeで公開した39曲のポップ・ソングのマッシュアップ動画「ポップカルチャー」で一気に注目を浴び、その後レディー・ガガやコールドプレイなどの楽曲をプロデュース。2013年に発表したデビュー・アルバム『アドヴェンチャー』は全米エレクトロニック/ダンス・アルバム・チャートで1位を獲得。
元々インターネットを通じて知り合った二人は、常にお互いの楽曲を送り合い、良きライバルとして、そして盟友として、正直な意見を出し合う関係に。そんな二人が今回、フランス/ナントにあるマデオンのスタジオで完成させた、初のコラボレーション楽曲「シェルター」を発表。また、ポーターが自ら原案・原作を手掛け、A-1 Picturesが制作を手掛けた、全編アニメーションのミュージック・ビデオも公開。
2016年9月〜12月には、北米で<シェルター・ライヴ・ツアー>というジョイント・ツアーを敢行。2017年2月には同ライヴが日本にも上陸し、来日を記念した豪華パッケージ『シェルター:コンプリート・エディション』も発売。
関連リンク
【リスアニ!WEB】ポーター・ロビンソン『シェルター:コンプリート・エディション』リリース記念インタビューソニー・ミュージック Porter Robinson & Madeon公式サイト「シェルター」特設サイト