山伏に聞く、逃げるは恥だが・・・人間関係で仕事を辞めるのは逃げか?【連載】

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働く上での悩みも様々あるが、職場の人間関係で悩む人も少なくないようだ。人間関係の悩みから退職を検討する人もいるだろう。「教えて!goo」にも、「人間関係で仕事を辞めるのは、逃げですか?」(aina10さん)との質問に、「はい、逃げです。」(lossinquantityさん)や、「逃げる事は悪い事じゃないと思っています。」( bfoxさん)など「逃げ」だとする回答の他、擁護する回答も寄せらている。普段はサラリーマンとして働いている山伏、東瑞龍さんに話を聞いた。

■逃げるは恥だが…

東さんの回答は明快だった「アリでしょう。年末流行したドラマのタイトルではないですが、逃げるは恥ですが、有効です。そして、逃げることは良い事です。むしろ逃げましょう」とのこと。

「もし逃げるというキーワードが嫌なら、環境を変えることを考えましょう。嫌いなものは嫌いでもいいのです。我々が修行で歩く山道だってそうですよ。歩きにくいところは避けますから。歩きやすいところを歩かないと危ないですからね」(東さん)

歩みを止めなければルートを変更することは必ずしも逃げではないとのこと。

「ただし、一つだけ言えるのは『自分は変えられても、他人は変えられない』ということです。環境は変えられるけど、自分も変わらないと次の職場でも似たようなことが起きかねません。その点はご注意を」(東さん)

自分の考え方やものの感じ方のクセを変えなければ、環境を変えても同じことを繰り返してしまう可能性があるという。また問題がおきたら環境を変えればよいのではないか……とも思うがどうなのだろう。

「そもそも、どうして人間関係で悩むのでしょうか? そんなに世間はあなたに厳しいのでしょうか? みんないじわるするのでしょうか? あなたはそんなに嫌なやつなのでしょうか? 逃げて『環境を変える』のは究極の方法です。ある意味最終手段ですから次の場所で自分自身が変わらないと元の木阿弥になってしまう可能性もあります。ですので、新しい職場であなた自身の壁を壊してください」(東さん)

■自分の壁の壊し方

自分の壁を壊すというのはなかなか簡単ではなさそうだが、どのようにすればよいのだろうか。

「そのための手っ取り早い方法は、自己開示です。それも自身の失敗など、ちょっと恥ずかしい内容を開示してみてください。むしろ最初から『人間関係に疲れて転職してきました……。やさしくしてください』くらい言ってみてください。人は良い話よりも恥ずかしい話をする人の方が好感度が高くなります。それと人間関係は、それなりに努力しなければよくなりません。何も考えずに相手があなたに合わせてくれる関係性は、社会ではありえません」(東さん)

人間関係が苦手な人は「人間関係の基本はまず自分から気を使って相手に合わせる」ことを意識するとよいとのことだ。

●プロフィール:東龍治
1976年長野県生まれ。大学院在学中に山伏研究から山伏になる。休みの日には山で修行を行う。漫画家である妻のコミックエッセイ『ウチのダンナはサラリーマン山伏』(実業之日本社)にて赤裸々に実情を描かれている。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)