23日(木)放送のゲストは第156回芥川賞を受賞した山下澄人さん/(C)TBS

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本をテーマに、稲垣吾郎が多彩なゲストとトークを繰り広げる「ゴロウ・デラックス」(TBS系)。知的好奇心を刺激する番組として注目を集めるこの番組を通じて、稲垣自身が変わったこととは何なのかを尋ねてみた。

【写真を見る】自身も朗読会を行っている山下さんは稲垣と掛け合い朗読を披露/(C)TBS

「本をちゃんと読むようになりましたね(笑)。本は元々好きではあったけど、自分で読書家と言えるほどではなくて。今は、週に1冊のペースで読んでいることになるのかな。あとは、作家さんとの出会いがあったり。本に触れて興味を持って、人との出会いができた。それは自分の中で大きな変化と財産になっていると思います。昔から好きだった作家さんとお会いできたこともあったけど、この番組を通じて知った作家さん、お名前は知っていても作品を読んでなかった作家さんが来てくださって、勉強することで好きになるのがほとんどで。その方が新刊を出す度に読むようになったり」

ゲストからさまざまな話を引き出していくMCとしての手腕も光るが、本人からは意外な言葉が。

「20代のころ、『稲垣芸術館』(2000年フジ系)という深夜番組でMCをやらせてもらったのが最初でしたね。実は、人から話を聞いたり、トーク番組に出るのが苦手という意識が自分の中にありました。でも、狭い空間でガッツリ相手と向き合ってトークすることに関しては、面白くなってきて。人と話すのは好きだと思うので、この番組は楽しいです。番組MCといっても、いろいろですよね。僕がやっているのは、生放送とかゲストの方を100人ぐらい迎えるような番組の司会とは全然違いますし、ラジオで話しているみたいなんですよ。普段話すのと変わらない感覚だから、自分に合ってるんじゃないかな。一冊の本を取り上げて、ここまでじっくり掘り下げる番組は他にないと思うし、そこはゲストの方にすごく喜んでいただける点でもあります。僕もこういう番組が好きで、手前味噌かもしれないけど、テレビの世界には必要だと思っています」

番組に出演したゲストからは“聞き上手”として高い評価を受けている。何か稲垣的テクニックがあるのだろうか?

「話を引き出すためのテクニックとかは特に考えてないです。相手に興味を持つ、愛情を持って接する、その人の作品を大切にする、そういう気持ちは持っています。あとは、素直に疑問や良いと思ったことを伝えているぐらいで。ゲストの方はタレントさんというより文化人であったり、作家やアーティストの方が多くて、テレビに出ることに緊張していたりするんですよね。そういう状態でいる方に対して妙に高いテンションで接すると向こうも困ると思うので、僕としてはナチュラルに対話を楽しむようにしています。だから、ゲストの方にリラックスして収録に臨んでいただけているというのはあるかもしれないですね」

そんな稲垣のナチュラルなMC力が見られる「ゴロウ・デラックス」。2月23日(木)放送では、第156回芥川賞を受賞した山下澄人さんがゲストで登場。山下さんの師匠・倉本聡につい話を聞いたり、課題図書である「しんせかい」についてトークを展開。また、山下さん自身が朗読会を行っているということで、稲垣と山下さんとの「しんせかい」の掛け合い朗読が披露される。