ギズモード・ジャパンより転載:安い「なら」欲しい。

従来の時計もスマートウォッチも両方手がける時計ブランドFossilが、先日、決算発表を行ないましたが、なかなか渋いものとなりました。2016年第4四半期が見込み額に達しなかったばかりではなく、2017年も先行き不安な展開で、CNBCの報道によれば株価も20%ダウンとのこと。その背景には、苦戦するスマートウォッチがありました。

スマートウォッチは売れないのかというと、そうではありません。現に、Fossilのスマートウォッチ、特にファッションブランドのMichael Korsとのコラボは売れました。しかしこれには条件があって、売れるには売れたが、それは価格を下げたらのこと。当然ですが、価格を下げるということは利益を下げるということになります。

時計市場でのAppleやSamsungの台頭に対抗する手段として、FossilがウェアラブルメーカーMisfitを2億6000万ドル(約295億円)で買収したのは2015年のこと。以来、Fossilは8ブランド展開で100を超えるウェアラブルプロダクトをリリースしています。スマートウォッチ市場で戦うためには、テクノロジーへのシフトが不可欠だと考えたわけです。

しかし、ウェアラブル/スマートウォッチの市場は、期待ほど盛り上がりを見せていません。Apple Watchを600万台売り上げたApple以外は、どこも苦戦を強いられているのです。Pebbleの失敗しかり、Fitbitのリストラしかり、Android Wear 2.0のリリース延期しかり...。スマートウォッチの売れ行きは芳しくなく、市場価値も下落中。

ただし、決算は満足がいかないものだったとしても、Fossilはまだスマートウォッチ業界に希望をもっています。学んだことは「安ければ売れる」ということ。2017年第3四半期にFossilはスマートウォッチ/ウェアラブルのラインナップを一新する予定で、低価格商品をターゲットに戦略を練ると、あくまで楽観的な構えです。

価格自体を下げれば、商品に興味を持つ人は増えるでしょう、手に取るきっかけにはなるでしょう。しかし、Fossilにとってそれは本当にプラスなのでしょうかね。それは、Fossilだけではなく、スマートウォッチ/ウェアラブル業界にとってもです。安さだけが消費者の興味を惹くプロダクトに、果たして本当に勝機はあるのか?とね。

スマートウォッチ、渋いなぁ。


image: Gizmodo US
source: CNBC

Christina Warren - Gizmodo US[原文]
(そうこ)