数が凄すぎて頭が追いつかない。

東京工業大学(東工大)は、「TSUBAME3.0」と名付けられたスーパーコンピュータを今年7月末頃から稼働させると発表しました。

「TSUBAME」は、東京工業大学学術国際情報センターが2006年から運用しているスーパーコンピュータ。科学技術研究の促進を目的として運用され、今では同学内に留まらず、さまざまな研究機関・民間企業に利用されています。

東工大といえば、数日間かけて課題を解くプログラムを作成する、スーパーコンピュータを使った夏の電脳甲子園「SuperCon」を1995年から主催するなど、同業界ではおなじみ。2016年には、九州大学や富士通などと共同で、スーパーコンピュータ「京」のアルゴリズム最適化に参加し、国際的な性能ランキングである「Graph500」において世界一を獲得しています。

そして、気になるTSUBAME3.0の速さですが、16ビットの半精度以上で驚異の47.2ペタフロップス。科学技術計算において使われることの多い、高精度の64ビットでは12.15ペタフロップスとなりますが、それでもあのスーパーコンピュータ「京」を上回る世界最高レベルの性能だそうです。

TSUBAMEがさらにすごいのは、その「京」と比べ電気代等を含む費用が約30分の1程度で済むこと。同大の松岡聡教授は、TSUBAME3.0と2の併用で「京」の2倍の性能を目指すとも語っていますよ。

今回の「TSUBAME3.0」構築のために使われたのは、NVIDIAの第4世代Pascal GPUですが、これまでのTSUBAMEシリーズも、1.2のTesla、2.0のFermi、2.5のKeplerと、NVIDIA社製GPUを採用しているため、高い互換性を確保しているとのこと。

7月の稼働開始時は主にディープラーニングの演算に用いられることが決まっているそうで、東工大での教育や研究だけでなく、民間企業にも提供される見通し。松岡教授は「TSUBAME3.0の運用で、今まで解決できなかった世界的な問題の早期解決につなげられます」とも語っていますよ。

まさに日進月歩の世界である、AIやディープラーニング。日本国内からこんなニュースが届くのは嬉しいことですよね。

・日本のスパコン、再び世界最速なるか? 目標は「京」の13倍

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source: 東京工業大学・1, 2, 3, 4, NVIDIA, SuperCon, Graph500

(渡邊徹則)