21日、華字紙・日本新華僑報は、ある中国人留学生が日本のコンビニエンスストアでアルバイトした経験を基につづった文章を掲載した。資料写真。

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2017年2月21日、華字紙・日本新華僑報は、ある中国人留学生が日本のコンビニエンスストアでアルバイトした経験を基につづった文章を掲載した。留学生は日本の「謝罪文化」について深く感じるところがあったようだ。以下は、留学生の文章。

私は東京の大学で学びながら、コンビニで4年間アルバイトをしてきた。大学を卒業して日本企業に就職する時になって、突然、アルバイト生活に名残惜しいような感覚を覚えるようになった。

多くの人は、コンビニの仕事といえばレジや商品の陳列くらいしか思い浮かばない。そのため、多くの中国人留学生がコンビニでアルバイトしている。でも、4年間アルバイトをしてみて「サービス至上主義」を信仰する日本について深く知ることができた。コンビニの仕事が、誰でもきちんとこなせるような仕事ではないことも分かった。些細なことでお客さんからクレームを受けることもある。これは多くの中国人が理解に苦しむことかもしれない。なぜなら、中国の店の接客といえば、ほとんどが「買いたければ買え、買わないなら出ていけ」という態度だからだ。コンビニでアルバイトしている日本人は、クレームにはみんなまじめに対応している。中国人にしてみれば、わざわざ文句を言うようなことではないと鼻で笑ってしまうような小さなことでもだ。

私はここでのアルバイトで、臨機応変に対応する能力を身に付けた。お客さんのさまざまな要求にすぐに対応できるようになった。だけど、一番勉強になったのは謝罪だと思う。自分の過ちではない時もあるが、それでも謝らなければいけない。なぜ謝っているのか、理由さえわからないこともある。お客さんの間違いだと分かりきっていたが、相手が怒っていたので、不慣れな中国人留学生の同僚の代わりに謝ったこともある。店長とマネージャーがいない時は、必ず私が謝った。それからというもの、私は同僚たちからこの店の謝罪の代弁者だと言われるようになった。

謝罪もコンビニの仕事の一つだ。重要なのは、私がこの謝罪を通じて日本社会と日本人の特殊な現象を観察することができたことだ。ある時、1人の日本人の客がレーズンを買いに来た。私は「ありません」とだけ答え、自分の仕事に戻った。すると、そのお客さんは私についてきて「レーズンがないことをなぜ謝らないんだ」と言った。何が何だか分からなくなった私に、お客さんは「外国人だとすぐわかった。日本人ならすぐに謝るからな」と言った。その瞬間、私は理解した。アルバイトはお金を稼ぐことだと思ってはいけない、アルバイトは一つの国と密接なかかわりがあるということを。私は急いでそのお客さんに謝った。

こんなお客さんもいた。たばこをいくつか指し、「これとこれはどう違うんだ?」と聞いてきた。私が「すみません。私、たばこを吸わないもので違いはよくわかりません」と答えると、「おたくの店で売ってるんだから勉強しておけ」と言われ、私はまた謝った。それから、私はできるだけ商品について詳しく勉強するようになった。また、こちらの謝罪の姿勢によって受け入れるかどうかを決める人もいた。商品のパッケージに傷があるのを見つけた女性は、本部にクレームをつけると言った。私はすぐに謝罪して、店長に連絡。翌日店長が新しい商品を持って女性の会社まで行って謝罪したところ、彼女はようやく謝罪を受け入れた。

この4年間、身をもって日本の「謝罪文化」を感じたと同時に、新しい認識も生まれた。初めはペコペコと謝罪することが卑屈だと思っていたけど、この謝罪が人と人の関係や社会に調和をもたらしていると気付いたことだ。コンビニとは、お客さんに便利な買い物環境を提供するだけでなく、便利だという気持ちも提供しなければならないのだ。(翻訳・編集/北田)