もはや卒業シーズンの風物詩!? 韓国のおもしろ“卒業横断幕”の世界

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韓国の大学では、卒業シーズンになるとキャンパス内に横断幕を掲げて卒業を祝う文化がある。

昔は「卒業おめでとうございます 〇〇学科」といった具合に、学科別に制作した横断幕が一般的だった。ところが最近は、特定の個人向けのものが目立つ。卒業祝いのプレゼント的な感覚で友人に送る横断幕が急増したのだ。

しかも、デザインやメッセージは典型的なパターンから脱皮し、他人が見ても楽しめるようなものばかり。今の韓国社会・政局の風刺やドラマのパロディなど、面白くて斬新な横断幕が卒業式を一段と盛り上げている。

それでは、最近ネットで話題の卒業横断幕を紹介しよう。

「クォン〇〇(24歳)無職 チャン〇〇(25歳)無職 卒業おめでとう」
これは、わざわざ“無職”を入れたのが「プッ」と吹き出すポイント。はたして祝う気があるのか疑いたくなる。作ったのは本当に仲のいい友だちのようだ。

最近韓国で話題の「ポケモンGO」をパロディし、「正規職GO」と書いた横断幕もある。非正規雇用問題が深刻な韓国で、正規職は若者の憧れの的だ。

ちなみに、ポケモンのキャラクターに卒業生の顔を合成しているのだが、これを著作権違反回避と見ていいのかは悩ましいところだ。

「大学生活?記憶にありません〜 今日卒業ですから(笑)」というものも。「記憶にありません」というのは、崔順実ゲートがらみの政治家や起業家たちが聴聞会でよく発した決め台詞。政局風刺のセンスが際立つ。

「学校の外は危ない それでも卒業おめでとうございます」
“布団の外は危ない”という流行語をパロディし、“戦場”に例えられたりする韓国社会の現状をキャッチーに表現している。

他には、
映画『インサイダーズ(内部者たち)』のポスターをパロディした「卒業者たち」
「昨日は単位の奴隷、明日は給料の奴隷」
「入学10年目!うわww 卒業おめでとう○○○←会計士」など、
若者らしい発想がうかがえる横断幕も話題だ。

プレゼントした人も、された人も一生の思い出になりそうな卒業式の横断幕文化。今後も続いてほしいものだ。

(文=S-KOREA編集部)

(参考記事:【画像付き】卒業式に欠かせない!! 韓国のおもしろ“卒業横断幕”の世界