珍しい大気現象「ファイアーレインボー」がシンガポールで観測された

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シンガポール北東部で2月20日午後5時頃、雲の後ろから鮮やかな虹色の光球(上の写真)が現れ、人々を驚かせた。

これは「ファイアーレインボー(fire rainbow)」と呼ばれる珍しい大気現象で、学術的には環水平アークと名づけられている。

まれな条件が重なって出現

ファイアーレインボーは、六角板状の氷の結晶が集まった雲である巻雲(けんうん)の中を太陽光が通過するときに現れる。

ただ、この場合にいつでも現れるのではなく、六角板状の結晶の底面が地面に平行になるような向きで空中に漂っていなければならず、さらに、太陽高度が非常に高い58度(角度)以上という場合に限られている。

小さなオレンジ色の輪が大きくなった

今回のファイアーレインボーの目撃者のひとり、Fazidah Monkhtarという人は、その時の様子を海外メディアにこう語っている。

「最初は小さなオレンジ色の輪でした。それが見る見る大きくなって、7色全部が現れたんです。時間にして15分くらいの出来事です。それからゆっくりと全体が薄くなって消えました」

なかにはUFOだと思った人もいたようだ。ペットスタイリストのBernard Ongという人は次のように言っている。

「自然の出来事でこんな美しいものは見たことがないね。まったく素晴らしかった。とても明るく輝いていたから、見ていた誰かはUFOだと言っていたよ」

ファイアーレインボーの出現は米国フロリダ州で2012年8月に、サウスカロライナ州で2015年8月に報告されており、両方ともIRORIOの過去記事で紹介している。