今季から川崎Fに加入したMF家長昭博は2トップの一角で先発

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[2.22 ACLグループリーグ第1節 川崎F1-1水原三星 等々力]

 自分の持ち味を十分に発揮できたわけではなかった。今季、大宮から完全移籍で川崎フロンターレに加入したMF家長昭博は2トップの一角で先発。前線から献身的な守備を見せると、攻撃では自由に動いてボールを引き出し、抜群のキープ力で攻撃のリズムをつくった。

 前半28分にはPA内のこぼれ球を利き足とは反対の右足でシュート。後半35分にも縦パスを受けてフィニッシュまで持ち込んだが、左足のシュートはGKに阻まれた。ゴールへの積極性は見せたが、パス主体のチームスタイルに合わせる意識が強かったか、持ち味のドリブル突破はほとんどなかった。

「初戦の難しさを感じさせられる試合だった。時間が必要なのかなと。試合の中でポジティブな部分もあったし、課題もあった」。移籍初戦を率直に振り返る家長は「どういうふうに顔を出すか。ボールを受けるタイミングはまだつかめていないのかなと思う。流れが悪いときにボールが落ち着かなかった。もっとボールに触らないといけない」と、不完全燃焼に終わったようだった。

 2トップを組んだFW小林悠は「アキくん(家長)がフロンターレのサッカーに馴染もうとしているのは分かった。でも、アキくんの良さを消してはいけない」と指摘する。「遠慮している部分があるのかなと。でも、初戦にしては手応えを感じているし、これからお互いの良さを出していけると思う」と、今後の連係向上に自信を見せた。

「公式戦をやることで感じた部分はお互いにある。試合中もコミュニケーションを取って、サイドに逃げるのではなく、2人で崩せるのが理想という話はしていた」

 背後への抜け出しが持ち味の小林は昨季までサイドでのプレーが多かったが、この日は最前線でポストプレーをこなすシーンが目立った。その周囲を家長が自由に動き、MF阿部浩之、MF中村憲剛の両サイドが2列目から飛び込んでいく。

「自分がラインの駆け引きをすることでアキくんのスペースが空く。自分がポストプレーで受けて、2列目が入ってくる攻撃もあったし、ああいうのを増やせれば。くさびのパスを受けて落として、リズムを生めていたし、そこは継続してやっていきたい」。自分自身の新たな役割を果たしながら、家長とのコンビネーションも高めていくつもりだ。

(取材・文 西山紘平)


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