2015年4月29日の結成から約2年という長き時間を経て、ついにシングル『初恋サンライズ/Just Try!/うるわしのカメリア』でメジャーデビューを果たした、ハロー!プロジェクトの9人組アイドルグループ、つばきファクトリー。


メンバーは山岸理子、小片リサ、新沼希空、谷本安美、岸本ゆめの、浅倉樹々、小野瑞歩、小野田紗栞、秋山眞緒。記念すべきシングル発売日の2月22日。この大切な日に彼女たちはハロプロ聖地の一つと呼ばれる、ディファ有明にてデビューイベントを開催した。

盟友・こぶしファクトリーの活躍を横目に、約2年に渡るインディーズでの活動を余儀なくされるなど決して順調な道のりではなかった彼女たち。しかし昨年8月の小野、小野田、秋山の3人の加入以降、持ち前のクールネスに加え力強いパフォーマンスに磨きがかかり、今やその勢いは、ハロプロ随一と言われるまでに成長。

彼女たちの雄姿を見んと、会場には1100人という大勢のファンが詰めかけた。暗転と共に純白の衣装をまとった9人が登場し、ライブがスタート。オープニングを飾るのは『独り占め』。哀愁と切なさ漂うサウンドは彼女たちの“清廉さ”“儚さ”という静のイメージにピッタリ。その通り繊細な歌とダンスで一気に引き込む。

続くは『気高く咲き誇れ!』で超攻撃的に攻めて行く。谷本のエモーショナルな声、岸本の引締まったパフォーマンスと、先ほどとは打って変わっての躍動感あふれるステージを展開する。静と動の両極を見事使いこなす、このギャップこそがつばきの魅力の一つだ。

MCタイムに入り自己紹介が始まると、感極まり過ぎたのか新沼が大号泣。メンバーから「ちょっとぉ!」とツッコまれる始末。そんな新沼の姿に小野も静かに涙を流す。その姿を横目にリーダー山岸は微動だにせず淡々と話を進める。この落差もつばきの魅力だ。

メジャーデビューの喜びを口々に語るメンバー。さて次の曲へと向かう……と、なんとビッグサプライズが!なんと、大先輩、℃-uteがつばきの活躍を一目見んと場内に駆けつけたのだ。前日の21日は、がメジャーデビューした日であり、その日から10年経ったという事実を感慨深げに語る℃-uteの5人。つばき最年少の秋山が10年前は4歳だったという話になり5人は驚愕。岡井千聖は「昔、中澤裕子さんに言われていたことを、うちらが言ってるって……時間は怖いね」としみじみ語った。

℃-uteが来たと言うことで、つばきから先輩へ「一緒に歌いたいですっ!」との可愛らしいワガママが。これには先輩方もニッコリ。℃-ute『都会の一人暮らし』をにこやかにコラボした。曲終わり、山岸は「Berryz工房さんのスピリットを受け継ぎつつ、℃-uteさんから学ばせていただいたことを、これから活かしていきたい」と語った。

興奮冷めやらない会場、つばきファクトリー初のオリジナル曲にして1stシングル『青春まんまんなか!』で再び火を点ける。

場内のテンションが頂点へと向かう中、次のMCではメジャーデビューへの想いを各メンバーが語っていく。すると、想いが溢れすぎて一人喋るごとに嗚咽をもらすほどの涙を流し始めるメンバーたち。さらにここで2度目のサプライズ。山岸がメンバーへの想いをしたためた手紙を読みあげることに。熱い言葉にメンバーの涙腺は完全決壊。一人ひとりへの感謝を語る山岸、感動的な空間が支配する。しかし、小野への言葉をすっ飛ばしてしまうという致命的ミスをおかしてしまう。すかさず小野は「私は!?」と詰め寄る。先ほどまでの涙から一転、笑いに包まれる。引き締まった空気を破壊するユルさ満点なトーク、これもつばきの魅力…と言いたい。

全員の顔が晴れやかになったところで、ラストスパート。最新シングル曲を畳みかける。レトロチックなラグタイムサウンドが愛らしい『うるわしのカメリア』は、グループ名を冠した(つばき=カメリア)まさに彼女たちを象徴する楽曲を、凛とした姿で歌い踊る9人。

続くはサビの連拍が印象的な『Just Try!』、硬質なダンスサウンドながらどこか嫋やかさも感じるつばき流EDM。「やるしかない!」というポジティブなテーマを、少し斜に構えた目線で歌うという、つばきでしか歌えないこの楽曲だ。

そしてこの日のラストを飾る『初恋サンライズ』は、つばき史上最速の超攻撃的ナンバー。過去のハロプロ楽曲のエッセンスを随所にちりばめながら、つばきらしい純な部分と熱さの双方が絡み合う、新たなハロプロ楽曲のアンセムで、場内は最高潮の盛り上がりを見せ、この日のベントを終えた。

「今日がゴールでなくスタートです。そしてハロプロはもちろんアイドル界の主役になります!」と最後、山岸はこう強く語った。Berryz工房と℃-uteのというハロプロの礎を築いてきたレジエンド両者のスピリッツを受け継いだつばきファクトリー、彼女たちがアイドル界を牽引する日は、そう遠くない。そう思わせる素晴らしい船出の日となった。