21日、台湾メディア・中国時報電子版によると、中国本土の市民のモラルが以前に比べて大きく改善しているという。写真は四川省成都市にあるレストラン前の行列。

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2017年2月21日、台湾メディア・中国時報電子版によると、中国本土の市民のモラルが以前に比べて大きく改善しているという。

5年前に北京に2カ月滞在した経験のある中国時報の記者は、当時と今の地下鉄の状況を比べて強い感銘を覚えたという。かつての北京地下鉄は非常に混雑していた上に、駅員やボランティアが「降りる人が先です、順序良く乗車してください」と叫ぶ声もむなしく秩序が乱れていたほか、トイレは「案内がなくても匂いで場所が分かる」というありさまだったとのことだ。

それが現在では大きく変わった。「路線数が増えて乗客が分散したほか、モラル意識が徐々に高まっており、ボランティアが叫ばなくても秩序ある乗降が行われるようになった。車内ではお年寄りに席を譲る光景が日常的に見られるようになった。トイレはもはや「鼻」で探せなくなり、エスカレーターでは右側に立つ姿を見かけるようになった」という。

記者はこの変化について「モラルの構築には、他人の立場になって考えるようになるという、ほんの小さな思考の転換が大切なのだ」と解説する一方で、食べ物を無駄にしない、ゴミを分別するといった習慣はまだまだ培われていないと指摘。「モラルは身の回りの事柄から、環境や地球を愛するというところまで高めることができるのだ」としている。

また、「中国本土の貧富の差が都市と農村の格差を示すならば、モラルの差は世代の差だ。高等教育を受けた1980年代、90年代生まれが本土社会の中堅世代となれば、本土がモラルによって世界を納得させる日は早晩やってくるだろう」と予測した。(翻訳・編集/川尻)