【2017年J1クラブ分析Α枅陝◆塙狭蘯蘢磧秒Φ僂覆襪 タレント共存と若手台頭ハマれば上位も

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 昨季は20歳前後の若い力が数多く台頭し、一時は2ndステージ優勝や年間3位に迫る勢いを見せた柏レイソル。若さゆえの波の激しさや、経験不足を露呈する面は否めなかったものの、昨年1年間の経験を経て逞しく成長し、なおかつ依然として伸びしろを秘めた若手選手を中心に引き続き今季も戦っていくことになる。

 したがって自分たちがボールを保持して長短のパスを織り交ぜたビルドアップによって攻撃を仕掛けていくスタイルは昨年と変わらない。オフにはテコ入れを図り、選手層の薄かった両SBのポジションには、右にレノファ山口から新進気鋭の小池龍太、左に韓国代表ユン・ソギョンを獲得。そして昨季は仙台で二けた得点を記録したハモン・ロペスが加わり、クリスティアーノ、ディエゴ・オリヴェイラ、伊東純也と強力なユニットを前線で形成する。リーグ屈指の陣容を誇るこの攻撃陣が柏の最大の見どころとなるのは間違いない。下平隆宏監督は従来の『4−3−3』だけでなく、キャンプから一貫して『4−4−2』の新システムにチャレンジしており、強力攻撃陣の共存を模索中だ。

 ただ、下平監督が「昨年の得点数は上位陣と比べても遜色ないが、失点数は下から数えた方が早かった」とも述べるように、柏が上位に進出するポイントは攻撃よりも昨季リーグワースト8位の44失点を喫した守備面を立て直せるかにある。昨年まではトップ下の位置に入った中川寛斗や武富孝介が第一ディフェンダーとして前線からプレスをかけ、それによってチーム全体の守備のスイッチを入れたが、今シーズンは外国籍選手が前線に並ぶことで前からの守備の強度が低下する可能性は否めない。強力攻撃陣を共存させ、守備面をどう立て直していくか、下平監督の手腕に注目が集まる。

 また、オフには増嶋竜也、茨田陽生、秋野央樹を放出し、彼らに代わる即戦力の獲得がなかったことで、ボランチとCBの選手層の薄さも懸念材料だ。昨年、中谷進之介と中山雄太が台頭し、中心選手にまで上り詰めたように、今シーズンも新たな若手の成長と、それに伴う戦力の底上げは必須となるだろう。

 タレントの共存も若手の台頭も、ともに未知数な部分とあってリスクはある。ハマれば上位へ駆け上がる可能性を秘めた反面、噛み合わなければ下位に沈む危険性を秘めたシーズンになりそうだ。

文=鈴木潤