ZFは2月16日、ポルシェと共同開発したまったく新しい8速デュアルクラッチスポーツトランスミッション「8DT」を発表するとともに、将来のスポーツカー用モジュラーハイブリッドトランスミッションキットの開発に協力することを明らかにした。

 

搭載は次期型の911から?

後輪駆動用と4輪駆動用が用意された8DTの特徴は、非常に速い変速や高い効率性を備えるだけでなく、ハイブリッドモジュールを組み合わせることが可能となっている点にある。各ギアの設計を従来型よりコンパクトに設計することにより、トランスミッションの全長を伸ばすことなくハイブリッドモジュールが組み込めるようになった。この8DTを搭載した車両の量産はすでに、新型パナメーラから始まっている。

 

8DTは3種類のエンジントルクに加え、最大1000Nmまでの計4種類の異なるタイプ(標準、4輪駆動、ハイブリッド、4輪ハイブリッド)のフロント縦置き構成が可能だ。

 

ZFではすでにオプショナルパーツとして、この8DTに組み合わせるコンパクトなハイブリッドモジュールを開発している。これにはアクチュエーターや電気モーターなどを備えた分離クラッチが含まれており、クラッチベルハウジングに直接組み込めるようになっている。ピーク出力で134ps、連続出力で74ps、最大トルク400Nmを発揮するこのモジュールにより、電気モーターの駆動だけで最高140km/hまで加速させることができるという。

 

ポルシェの次期型911には、ハイブリッド仕様が設定されるとのウワサも聞こえてきている。いまのところ、ZFやポルシェは搭載予定モデルを明らかにしていないが、この新しいハイブリッドトランスミッションの搭載1号が、次期911となる可能性は十分あるといえそうだ。