名司会っぷりを披露した神木隆之介

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 俳優の神木隆之介が22日、東京国際フォーラムで行われた映画『3月のライオン 前編』完成披露試写会に来場し、およそ15分にわたって、まるで司会者のように登壇者たちに次々と話を振り続け、「こんなにしゃべる主役っているのかなぁ」と言わしめるほどに会場を盛り上げた。この日は有村架純、倉科カナ、染谷将太、清原果耶、佐々木蔵之介、前田吟、中村倫也、奥野瑛太、豊川悦司、大友啓史監督も出席した。

 家族を亡くして孤独に生きてきた17歳のプロ棋士が、ある3姉妹と心を通わせながらも厳しい将棋の世界を突き進むさまを描き出した羽海野チカの人気コミックを、2部作で実写化した青春ドラマの前編となる本作。会場には4,000人を超える観客が集結し、中には午前中から並んでいたという熱心なファンの姿も。自身も原作の大ファンだったという神木は、「今日は本当に来ていただいてありがとうございます。僕自身、作品を観ていただけるのが初めてなのでずっと緊張していました。でも皆さんに自信を持ってお届けできる作品になっているので、ゆっくりと楽しんでいただきたいなと思います」とあいさつし、晴れやかな顔を見せた。

 この日は、「昨年の3月から6月にかけて、全国各地で行われた撮影中の思い出話を振り返る」というテーマでトークを実施。「途中で言いたいことがあれば、どんどん“クロストーク”で入っていってくださいね」という司会者の言葉に敏感に反応した神木は、まわりの登壇者たちに「からんできてくださいね。お願いしますよ」と早くもやる気十分。

 まずは神木が「撮影期間が長かったですし、僕もそんな長期で作品を撮ることがなかったので、プレッシャーもありましたけど、現場は楽しかったです。対局中はずっと正座をしていたんで、足がしびれましたね」と先陣を切ると、「思い出を語りたい方はいませんか?」「楽しかったエピソードはありますか?」などなど話題を投げかけ、登壇者を次々と指名。さらにひとりひとりのトークすべてに相づちを打ち、文字通り「クロストーク」を続け、主役としてなんとか場を盛り上げようとする神木の一生懸命な姿に会場はクスクス。本来の司会者も「時間が来たら言いますので、この調子でどんどんやってください」と神木の“司会”ぶりにお墨付きを与えた。

 染谷から「この感じでずっとやるの?」、中村からは「(撮影現場は)楽しかったけど、こんなにしゃべる主演っているのかなぁ」とツッコまれる一幕もあったが、それでもめげずに「いや、あったかい映画だから」と頑張り続けた神木。そしていよいよタイムアップし、「15分しゃべりきりました」という司会の言葉に、会場からは大きな拍手。座長として最後まで会場を活気づけた神木だった。(取材・文:壬生智裕)

映画『3月のライオン 前編』は3月18日、『3月のライオン 後編』は4月22日より全国公開