<トランプが絶賛する保守系メディア「ブライトバイト・ニュース」のシニアエディターでオルタナ右翼のアイドル的存在だったマイロ・ヤノプルス。人種差別や宗教差別を撒き散らして人気を得たが、小児性愛を容認するかのような発言ですべてがパアに>

オルタナ右翼の寵児だったマイロ・ヤノプルスは、唇を噛んだ。早くからドナルド・トランプを支持して名前を売り、過激な言動が売り物の彼も、児童の性的虐待を許容するかのような発言が明らかになると、誰にも守ってもらえなかった。

ヤノプルスが出版大手サイモン&シュスターと結んでいた回顧録『Dangerous(デンジャラス)』の出版契約もパアになった。サイモン&シュスターは既にヤノプルスに契約金25万ドルを支払ったが、20日夜の声明で出版契約を取り消したと発表した。

ヤノプルスも自らのフェイスブック・ページで「出版がキャンセルされた」と述べ、この事実を認めた。

ニュースサイト「ブライトバート」を辞めると発表した記者会見(21日、ヤノプルス)


この出版契約が最初に発表されたときは、激しい反発が巻き起こった。それでも、サイモン&シュスターは一貫してヤノプルスを擁護してきた。批判の的になったのは、ヤノプルスが以前から、人種差別や性差別にもとづくコメントや、トランスジェンダーやイスラム教徒に対する憎悪をあらわにした発言を繰り返してきたことだ。ヤノプルスとの契約に抗議し、サイモン&シュスターの出版物の書評を拒否したり、次回作を出版するのをやめる作家もいた。

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だが20日に児童の性的虐待についてのヤノプルスの発言が広く報じられたことは、とどめの一撃になったようだ。

同意を求めるのは抑圧的?

今回問題になったオンラインインタビューのなかで、ヤノプルスは児童の性的虐待を軽視したような発言をしている。「世間は児童虐待の問題にこだわりすぎだ。大人としての『同意』の上での関係までうるさく取り締まる」

ヤノプルスは「同意」を「恣意的で抑圧的な考え方」と呼んだ。

また、自分が若いころにカトリックの聖職者と関係を持ったことに触れ、その関係を「少年と年上の男性」の間の「成人の儀式」だったと説明した。

ヤノプルスが失ったのは出版契約だけではない。政治団体のアメリカ保守連合(ACU)は、毎年恒例の総会向けにヤノプルスに依頼していた講演をキャンセルした。今はトランプ大統領の首席戦略官になったスティーブン・バノンから引き継いだ保守系ニュースサイト「ブライトバート・ニュース」の職も失った。

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ヤノプルスは、20日にフェイスブックに投稿した長い文章のなかで、「年少者を性的に虐待する大人に対する断固とした嫌悪感を、改めて表明したい」と述べた。

ジョシュ・ロウ