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日本NCRの公式「ライブラリー」Webページにはレジスターの歴史が掲載されている。1878年(明治11年)、カフェ経営者のジェームズ・リティが大西洋上を横断中に機関室内のボイラーやエンジンなどの計器を見て、レジスターの原型を思いついたのが始まりだという。

世界最初のレジスターとなる「ダイアル・レジスター」の設計図や写真も掲載されているが、置き時計のような外形の文字盤には1から9ドルまでのドル、5から95セントまでをボタンが設置してあり、買い手と売り手が取り引きの内容を金額で表示させるだけのもので、計算機能もないものだ。

ここから1879年の紙に穴を変えて記録していくペーパー・ロール・マシン、世界初の電動レジスターは100号機の1902年(明治35年)と資本主義の流れともに新機能が次々に搭載されていく歴史が掲載されている。日本NCRも1920年(大正9年)という今から約100年前に設立されているというから長い歴史を持つ企業だ。現在では、オムニチャネルや決済、セルフチェックアウト・ソリューションなどITを活用したソリューションを数多く展開している。

22日、同社はクラウド型POSリモート監視ソリューション「NCRコマンドセンター」を4月以降に提供開始すると発表した。

すべての店舗のPOS(Point of Sales)端末をクラウド環境で集中管理・運用できるもので、問題発生時のアラートで即座に状況を把握し、遠隔診断によるサポート、管理者個々人の操作履歴を含む監査レポートなどのアカウント管理と統合的なソリューションとして提供する。

なおソリューションは3月7日から東京ビッグサイトで開催される「リテールテックJAPAN 2017」内の同社ブースで展示される予定。

(長岡弥太郎)