初挑戦を前に「怖いが9.9、楽しみが0.1」――“嘘がつけない男”城田 優のリアルな本音。
いま振り返ると、20代は「もっとできた」の連続だった
――ご自身でドラマ『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(LaLaTV)で監督を務められたり、ミュージカル『アップル・ツリー』の演出をされたりもしてますね。
僕自身の中に、お客さんに見せたい芝居、自分が見たい芝居というのは明確にあります。監督、演出するときは、それを求めて「ここはもう少し強く」とか指示します。ただ、自分が俳優として演出される立場にいるとき、演出家の求める芝居を表現できるかというと、まあ難しい!(苦笑)
――演じるだけでなく、「作りたい」という願望は以前からお持ちだったんですか?
子どもの頃から願望としてあったんでしょうね。おもちゃの人形を使って、「こいつが敵で…」って物語を作って、よく遊んでました。それこそ中学くらいまでやってた(笑)。妄想も大好きだし、ドラマや映画を見ながら「俺だったらこうするな」って、別の物語が頭の中で展開してます。
――監督・演出として今後、作りたい作品、目標は?
夢はいつか、オリジナルのミュージカルを作ること。ゼロから自分で物語を作り、そこに音楽を乗せて「これが俺の頭の中身です!」ってものを見せたい。もちろん、ただ作るだけでなく、エンターテインメントとしてしっかりと楽しめるものを成立させたいです。
――俳優として、人間として、20代の頃といまとでは何が一番違うと思いますか?
20代の頃は、上っ面というか、甘えてましたね。その場しのぎで、真剣味に欠けるところがどこかであったと思います。いまでも自分に対して「もっとできるでしょ!」という部分はあるけど、以前よりもそこに対して自覚的ですね。
――若い頃はどこか無意識に手を抜いていた?
「やるからには120%で!」と20歳の頃から言ってたし、当時はそのつもりだったけど、どこかで抜いてたんでしょうね。それこそ、役作りでも連ドラの最中だからコンディションをキープしないといけないのに、ついつい夜中に飲んだり食べたりして現場に行ったり。どこかで「まあいいか」って。
――きちんと意識し、ストイックにやるようになったのは?
去年くらいからですね。ホントにようやくって感じだし、いま思うと20代は「もっとできた」の連続だった。
――変わったきっかけは何かあったんですか?
周りの仲間たちが独立心を持って、「もっといいものを作りたい」と明確なビジョンを持って進む姿勢、そのエネルギーに感化されたところが大きかったですね。20代の頃から「こんなことやれたら」と思ってても、そのための正しい努力をしてこなかった。いまは、自分の言葉で、表現で“城田 優”をきちんとブランディングしていきたいって思います。
「メディアで語るときは、嘘のない自然体でいたい」
――ドラマ『ROOKIES』や『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(フジテレビ系)などで、若い頃から同世代の俳優陣と多く共演してきているので、ひとつの“世代”として、城田さんらの活躍を見ている人も多いと思います。
それはあるでしょうね。あまり、僕自身は周りをライバル視することってないんです。一緒にやってきた、心を許してる仲間がステップアップする姿を見ると、「いいね!」とボタンを押したくなる感覚ですね(笑)。影響も受けるし、同世代だからこそ「うらやましい」って感情もあるし、だから「こっちも頑張ろう」って思える。
――ご自分の世代は、どんな世代だと思いますか?
難しいですね。少し上にはトゲトゲととんがってた世代があったけど、僕らはやっぱり仲がいいんですよね。意識はしても、どこか平和主義で「とにかく面白いものを作ろう」って意識でまとまっているのかな?
――人というよりも、作品のほうをより意識している?
エンタメシーンがどんどん限定され、できないことが増えていく時代じゃないですか。コンプライアンスがあって、かつては自由にやっていたことが「不謹慎」と言われちゃう。だからこそ、「みんなで協力していいものを作ろう」って気持ちが強いんじゃないかな?
――こういう時代だからこそ、同世代で争うのではなく…。
僕の周りでも、そういう動きは感じます。制限とか圧力にさらされず、自分たちが本当にいいと思えるものを発信していこうという。以前は自由にギラギラして「俺はこうだ!」って言えたし、それが個性として認められていたと思うんです。
――上の世代の先輩俳優のみなさんは、そうだったかもしれませんね。
そんな自分なりのスタイルさえもなかなか認められない時代で、どこかでみんな、フラストレーションが溜まっていると思うんですよ。
――城田さんも?
まあ、僕はそれでも自由にやらせてもらえているし、それで潰れるなら、それまでのことだって思ってもいます。とはいえ、不自由な現実を変えたいって思いはあるし、次の世代のためにも、エンタメの幅を広げたい。
――なるほど。
“ハーフ”で、少しみんなと見た目が違う僕がこう言うと突っ込まれるかもしれないけど(笑)、どこか似たような役、似たような話ばかりで、冒険ができなくなってる。だからこそ、もっと冒険したいし、若い世代にそれをさせてやれる立場にもなりたい。
――少し前には、熱い“仲間”が、城田さんの誕生日を祝福するために集結した様子がInstagramで投稿され、大きな反響を呼びましたね。
あれも(投稿したのは)わざとです。いま、メディアで報じられる芸能人のスキャンダルや暴露なんて、嘘八百ばかりです。そこに対しては、僕も確実にフラストレーションが溜まってます。そんな、嘘ばかりの世界でどう思われようと関係ない。もちろん、そこで投げやりになることはないけど、むしろこの状況を逆手にとって、あえて面白いことを自分たちから見せてやろうって。
――大胆かつ、ファンをも楽しませてくれる“宣戦布告”ですね。
「そんなことやらないほうがいいよ」ってことをあえてやっていきたい! 恋愛? そんなのひとりの人間としてあって不思議じゃないでしょ? 「恋愛は知りません」なんてヤツの恋愛シーンを誰が見たい? これだけSNSが広まって、何も隠せなくなった時代に、俺たちだけが謎に包まれた世界で暮らせるわけがないでしょ? 時代に合わせたエンターテインメントを発信したいし、見られ方をしたい。
――改めて、城田 優の“これから”について。どんなふうに年齢を重ね、どんな人間になっていきたい?
仕事でもプライベートでも、やっぱり自分に嘘をつかない時間を過ごしたい。一度、嘘をつけば、そこから次々と嘘が重なって、本当の自分を見失ってしまう。特にメディアで語るときは、嘘のない自然体でいたいです。大切なもの、守りたい人たち、立場はあっても、人間として“素”で――俳優でもアイドルでもなく、「人間・城田 優」として、素直に自分を表現していきたいと思います。
【プロフィール】
城田 優(しろた・ゆう)/1985年12月26日生まれ。東京都出身。O型。2003年、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』の地場 衛/タキシード仮面役で俳優デビュー。2005年からミュージカル『テニスの王子様』で手塚国光を演じ、注目を集める。『スウィーニー・トッド』、『エリザベート』、『ロミオ&ジュリエット』、『ファントム』などのミュージカルでキャリアを重ねる一方、連続ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(フジテレビ系)、『ROOKIES』(TBS系)、『SPEC』シリーズなどで人気を博す。2009年にはNHK大河ドラマ『天地人』で真田幸村を演じる。映画では『荒くれKNIGHT』、『ヒートアイランド』に主演。またディズニー映画『シンデレラ』では日本語吹き替えを担当。U名義でアーティスト活動も行っている。
【公式サイト】http://www.yu-shirota.com/
【ブログ】http://ameblo.jp/yu-shirota-we/
【Twitter】@U_and_YOU
【Instagram】@yu_shirota
城田 優(しろた・ゆう)/1985年12月26日生まれ。東京都出身。O型。2003年、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』の地場 衛/タキシード仮面役で俳優デビュー。2005年からミュージカル『テニスの王子様』で手塚国光を演じ、注目を集める。『スウィーニー・トッド』、『エリザベート』、『ロミオ&ジュリエット』、『ファントム』などのミュージカルでキャリアを重ねる一方、連続ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(フジテレビ系)、『ROOKIES』(TBS系)、『SPEC』シリーズなどで人気を博す。2009年にはNHK大河ドラマ『天地人』で真田幸村を演じる。映画では『荒くれKNIGHT』、『ヒートアイランド』に主演。またディズニー映画『シンデレラ』では日本語吹き替えを担当。U名義でアーティスト活動も行っている。
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■シス・カンパニー公演「令嬢ジュリー」
日程:2017年3月10日(金)〜4月1日(土)
会場:Bunkamuraシアターコクーン
チケット料金:S席7,800円/A席6,800円[全席指定]
好評発売中!
作:アウグスト・ストリンドベリ
上演台本・演出:小川絵梨子
<出演>
小野ゆり子、城田 優、伊勢佳世
コクーン内に作られた二つの小劇場で「令嬢ジュリー」と連日交互に上演される「死の舞踏」も合わせてチェック!
■シス・カンパニー公演「死の舞踏」
日程:2017年3月10日(金)〜4月1日(土)
会場:Bunkamuraシアターコクーン
チケット料金:7,800円[全席指定]
好評発売中!
作:アウグスト・ストリンドベリ
翻訳・演出:小川絵梨子
<出演>
池田成志、神野三鈴、音尾琢真
両公演ともにお問い合わせはシス・カンパニー(tel. 03-5423-5906)まで!
http://www.siscompany.com/sisw/
日程:2017年3月10日(金)〜4月1日(土)
会場:Bunkamuraシアターコクーン
チケット料金:S席7,800円/A席6,800円[全席指定]
好評発売中!
作:アウグスト・ストリンドベリ
上演台本・演出:小川絵梨子
<出演>
小野ゆり子、城田 優、伊勢佳世
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■シス・カンパニー公演「死の舞踏」
日程:2017年3月10日(金)〜4月1日(土)
会場:Bunkamuraシアターコクーン
チケット料金:7,800円[全席指定]
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翻訳・演出:小川絵梨子
<出演>
池田成志、神野三鈴、音尾琢真
両公演ともにお問い合わせはシス・カンパニー(tel. 03-5423-5906)まで!
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★★城田 優さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント★★
今回インタビューさせていただいた、城田 優さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
■応募方法:ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
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— ライブドアニュース (@livedoornews) 2017年2月23日
■受付期間:2017年2月23日(木)12:00〜3月1日(水)12:00
■当選者確定フロー
・当選者発表日/3月2日(木)
・当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し)のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
・当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから3月2日(木)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただきます。3月5日(日)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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