台湾の主要水産物・シイラ  日台共同研究で欧米市場への対応強化図る

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(台北 22日 中央社)台湾東部の主要水産物の一種、シイラ。漁獲量の約9割が輸出され、年間平均生産額は1億6000万台湾元(約5億8900万円)に達する。行政院(内閣)農業委員会水産試験所は欧米市場のニーズに応えようと、日本の海洋研究機関と共同でシイラに関する研究を進めている。

シイラの過去10年の平均漁獲量は2600トン。主な水揚げ地は台東の新港漁港で、台東地域の総漁獲量の約半分を占める。

試験所の陳君如所長によれば、水揚げされたシイラは約9割が切り身として米国に輸出される。海洋保全に対する意識の高まりを受け、欧米市場への輸出においては環境に配慮した漁業を行うことが不可欠となっているという。

試験所東部海洋生物センターは持続可能な漁業を目指し、2015年から台湾海洋大(基隆市)と共同で、東部のシイラの野生集団の動きや資源利用の現況を研究。2016年には北西太平洋でのシイラの回遊行動などを調べるため、長崎大(長崎市)やいおワールドかごしま水族館(鹿児島市)らと共同で、シイラの標識放流調査を実施した。

(陳政偉/編集:名切千絵)