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<音楽や動画などのデジタルコンテンツを発信する生徒の割合で、日本はOECD加盟国中なんと最下位。ネット利用はコンテンツ消費だけで、デジタル機器を使った創作活動はほとんど行わない>

インターネットやデジタル機器が世界中に普及した現在、誰でもネット上で自分の創作物を発信し、それを見聞きした人からフィードバックを得ることができる。

単純労働によってモノを大量生産することが主流だった時代は終わり、21世紀の世界では斬新なイノベーションが求められている。子どもの時期からネットを活用して、自分の創作物を世に問う経験を持つことはとても重要だ。

OECDの国際学力調査「PISA 2015」では、15歳の生徒に「学校外において、デジタル機器を使って、自分の創作物(created contents for sharing)をネットにアップするか」と質問している。創作物の例として調査票では、音楽、詩、動画、コンピューター・プログラムなどが示されている。

【参考記事】世界トップの教育水準を労働生産性に転換できない日本の課題

回答の選択肢は、(1)全く・ほとんどしない、(2)月に1・2回、(3)週に1・2回、(4)ほとんど毎日、(5)毎日。(3)〜(5)を「週1回以上」にまとめて、3つのカテゴリーの回答分布を国ごとにみると、<図1>のようになる。

「週1回以上」の比率が高い順に46カ国を並べたが、日本はわずか11.4%で最下位。日本の青少年は、ネットで創作物を発信する頻度が世界で最も少ない。全体の8割が、全くないしはほとんどそれをしていない。彼らはよくスマホを眺めているが、情報を受け取るばかりで、自分から創作して発信する姿勢には欠けているようだ。

舞田敏彦(教育社会学者)