生誕90周年を迎える手塚治虫が原作のコミック&アニメの「鉄腕アトム」を、自分でドライバー1本だけで組み立てられる「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」が2017年4月4日に創刊することが発表されました。全70巻で完結するキットを全て組み上げると、本体に搭載された学習可能なAIで人の顔を認識し、会話もできる鉄腕アトムが完成します。

週刊 鉄腕アトムを作ろう! 2017年4月4日発売決定│講談社

http://atom2020.jp/



「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」は、講談社、手塚プロダクション、NTTドコモ、富士ソフト、VAIOの5社による共同プロジェクト「ATOMプロジェクト」によるもので、2017年2月22日にプロジェクトの発足が記者会見で発表されました。2017年4月から2018年9月まで毎月発売されるマガジン全70巻を購入してパーツを組み立てると、本体に搭載された学習可能なAIで人の顔を認識し、会話もできるロボット「ATOM」が完成します。



公式サイトによると、ATOMはフロントエンドとクラウドで成長するAIを搭載することで人とのコミュニケーションが可能。最大で12人の顔を認識することで、それぞれとの会話内容を覚えたり、しりとりやなぞなぞで遊んだりして、家族の一員として成長するようになっています。組み立てはドライバー1本で可能です。本体内には3.6V/5800mAhのリチウムイオン充電池を内蔵しますが、残念ながら「10万馬力」のパワーというわけではなさそう。(実際には最大消費電力46.8W)



ATOMは身長約44cm、重量は約1.4kgで、主な素材はABS樹脂。カメラやマイク、スピーカー、タッチセンサー、6軸センサー、そしておなかの部分には2.4インチのタッチパネル付き液晶ディスプレイを搭載しています。プロセッサ部には世界的に人気の高いマイコン「Raspberry Pi3」を採用し、動作や会話を制御するメインボードはVAIOが製造を担当。スピーカーから流れるATOMの声は、2003年のアニメ「鉄腕アトム」でアトムを演じた津村まことが担当。



ATOMは二足歩行が可能で、カメラ捉えた人間の表情や、話している相手によって会話の内容や丁寧さのレベルを変えることで、自然なコミュニケーションが可能とのこと。これまでにも会話型のロボットはありましたが、ATOMの登場は日本人の多くが「ついに」と思えるものになっているといえそう。



ATOMが実際に家族の一員となって会話したり遊んだり、誕生日をお祝いしたりする様子は以下の公式コンセプトムービーで見ることができます。

「2017年、アトムと家族になろう。」 『週刊 鉄腕アトムを作ろう!』公式コンセプトムービー - YouTube

「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」は、2017年4月4日に3大付録を含む創刊号が特別価格830円(税別)で発売予定。その後の通常価格は1843円ですが、通常号以外に価格2306円〜9250円の特別価格号が出版される予定となっており、フルセットの価格は約18万5000円になるとのこと。



また、組み立てに自信がない人や、完成品を手にしたい人には2018年9月以降に発売される「VAIO株式会社組み立て版 ATOMセット」も用意される予定。価格は21万2900円となっており、充電用の専用チェアや豪華本、特製バインダーなどがセットになっています。



なお、プロジェクトに参加する各社の分担は以下のとおりとなっています。

講談社

1.企画・全体プロデュース・発行・販売

2.シナリオ編集・コーパス(辞書)の作成

3.発話対応の出版コンテンツ開発

手塚プロダクション

1.モデリングおよびキャラクター監修

2.誌面 企画協力・監修

NTTドコモ

1.自然対話プラットフォームの提供

2.対話シナリオの設計技術支援・共同開発

富士ソフト

1.ロボティクス設計開発

2.ATOM 本体に搭載されるOSとフロントエンドAIの開発

3.各種アプリケーションの設計開発

VAIO

1. メインボードなどの基板実装

2.「ATOM組み立て代行サービス」担当