ロックバンドとビジネス

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好きなことをしてお金を稼ぎたい、そうした思いは誰しも持つでしょう。しかしながら、それを続けていくのは困難です。もちろん商品を売ってお金を稼がなければいけませんが、それ以外にもさまざまな困難が待ち受けています。

20年の歴史

宇野維正とくるりによる『くるりのこと』(新潮社)では、1996年から活動を続け、活動20周年を迎えたロックバンドくるりのライフヒストリーが記されています。くるりは新作を発表することで音楽性を大胆に変化させるバンドとして知られています。結成時のメンバー2人をのぞいて、入れ替わりが激しいバンドでもあります。

仲良しだけではいけない

本書はあくまでもくるりのライフヒストリーを追った本ですが、それと同時に、20年の間に変化した音楽産業の構造などにも言及されています。なによりも、メンバーの入れ替わりの真相についても記されており、メンバーの私生活に問題がありやめてもらった、あるいはメンバーとバンドのマッチングの問題といったものがあげられています。これらは会社の人材マネジメントなどでも十分に起こりうる問題だといえるでしょう。本書において描かれる、くるりというロックバンドのあり方は、細く長くビジネスを続けてゆくためのヒントとして読み解くことも可能でしょう。