心ない言葉

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関西学院大学(兵庫県)の40代の外国人講師が英語の授業で、福島出身の女子学生に対して、「放射能で光ると思った」と、口走っていたことがわかった。大学は処分したというが、事が起こったのは3年前、学生が訴えてから10カ月だ。

事が起こったのは2014年。1年生の英語を担当する講師が、学生に順に出身地などを聞いて行った。女子学生が「福島です」と答えると、講師はわざわざ教室の電気を消して、「放射能を浴びているから、電気を消すと光ると思った」と言ったという。ゴジラかよ!

女子学生はショックを受け、その後授業への出席が困難になったという。昨年4月になって、この学生が大学の相談センターに申告して、事が明るみに出た。

大学の調べに外国人講師は、発言を認めた上で、「冗談のつもりだった」と言ったという。講師は謝罪の意向を示し、来年度以降の契約の辞退を申し出た。大学は、減給3カ月の懲戒処分とし、来年度以降の契約をしないとしている。

各地で続く福島への差別、いじめ

いつまでたってもなくならない福島への差別やいじめ。横浜では、小学生(現在は中学生)が級友に「賠償金をもらってるだろう」と、約150万円をおごらされた。その事実もひどいものだが、横浜市教委はこれを「いじめ」と認めるのを渋り、市長が謝罪する事態になった。

また新潟でも、福島から来た女子中学生が、名前に「菌」と呼ばれていた。同じことは横浜でも、どこでも聞く。今村雅弘・復興相は昨日(2017年2月21日)、「非常に遺憾。そのようなことをいうこと自体おかしい」と言った。

司会の夏目三久は「福島をめぐっては、あまりにも心なく、想像力に欠けた言葉が続いている。講師がこんなことをいうとは」と話した。

竹内薫(サイエンス作家)は、「言語道断ですよ。非科学的で思いやりに欠ける。ひどいです」とまとめた。

もう一歩踏み込め。特に「賠償金」は、いじめた子らの背後に親がいる。思いやりの欠如、心の貧しさを示すものでもある。