サポーターとともに喜びを分かち合う鈴木(左から2番目)に、背後から金崎(33番)が手荒い祝福。ふたりの仲の良さが垣間見える一枚だ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 文字通りのファインゴールだった。蔚山現代とのACL初戦、勝負を決定づける82分のチーム2点目は、金崎夢生と鈴木優磨の絶妙なコンビネーションから生まれた。

【ACL PHOTO】 鹿島2ー0蔚山 金崎が先制、鈴木もダメ押しの2点目を決めて鹿島が完勝
 
 右サイドからのスローインを金崎が受ける。すぐ近くにスタンバイしていた鈴木は、金崎が胸トラップする直前にゴールへと向かって走り出す。エリア内に侵入した鈴木の元に、金崎は背中越しに浮き球のパスを通す。
 
 鈴木は「ダイレクトか、トラップか迷った」が、右足でボールを軽く弾ませて、押し際を叩く。丁寧かつ狙いすましたシュートは、逆サイドのネットを揺らした。
 
 試合後の会見でアシストについて問われた金崎は、笑顔で「鈴木じゃなければもっと良かった。違う選手ならもっと嬉しかった。(走り込んだのは)鈴木じゃないと思っていた。鈴木だったら、出してないです」とジョークを飛ばす。
 
 もちろん、自分の目の前を横切り、相手の背後を突く鈴木の動きを視野に捉えていたはず。そこに、ピタリと合わせる金崎の技術の高さは見事だった。
 
 一方の鈴木は、「俺は夢生くんを見てプレーしているし、分かり合っている部分はあると思う。良いパスをくれたので」と、件のシーンを振り返る。
 
 鹿島サポーターの目の前で決めてみせた、ふたりのゴール。スタンドに視線を向け、しばし余韻にひたるスコアラーの鈴木を、アシストした金崎が右足で軽く蹴ってみせる。
 
 手荒い祝福――こんなところにも、ふたりの厚い信頼関係が垣間見えた。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)