日産自動車の氷上・雪上試乗会が開催された女神湖の氷上には、氷上スキッドパッドと外周路が用意されていて、日産が誇るR35 GT-Rも氷上外周路で試すことができました。

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女神湖の氷上には雪が積もっていたとはいえ、徒歩では油断すると即転びそうな状態。装着されていたスタッドレスタイヤは、ダンロップのDSX(F:255/40R20 R:285/35R20)で、DSST(DUNLOP Self-Supporting Technology)つまりランフラットタイヤ。

 

独立型トランスアクスル4WDを採用するGT-Rは、フロントにエンジンを、リヤにトランスミッションを配分することで、前後の荷重バランスに留意されていますが、それはニュルブルクリンクサーキットなどを速く走るため。

それでも、センサーからの情報を元に4WDを制御する電子制御トルクスプリット4WDの「アテーサ E-TS」の威力を超低ミューの氷上で実感できました。それは、同じスポーツカーとして対照的なFRのフェアレディZも用意されていたから。

570ps/637Nmものパワー/トルクを誇るGT-Rを氷上で走らせるとどうなるか? まず、トランスミッションのスイッチを「Save」モードにすると、スピンすることなくあっけなくスタートします。

また、コントロールのしやすさも印象的というか驚きといえるほどで、走る度にツルツルに磨かれたコーナーでも多少リヤが左右に出ることがあってもラインをトレースしやすく、腕があればあるいは半日も走り回っていれば豪快なドリフトが楽しめそうです。

氷上でも重厚感というか安定感があり、無理をしなければ破綻しなそう。コーナーからの脱出時もお尻がフリフリしてしまうZとは異なり、比較的すんなりとクリアできます。

一方で「Save」モードから「VDC-R」のセットアップスイッチを「R」モードにすると、4WDの前後トルク配分を積極的に活かした協調制御にスイッチし、高次元のコーナリングが可能になるというのが謳い文句ですが、日常ではあり得ない低ミュー路では正直怖いという印象も。

最新モデルでは乗り心地が改善していることもあり、氷上でも思いのほか快適です。FRのフェアレディZと比べると、乗りやすさも含めてGT-Rのトータル性能の高さを味見した程度とはいえ実感できました。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)

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