FC東京のFW前田遼一【写真:Getty Images】

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10位:いまなお衰えない存在感。常勝鹿島の主将

 2016シーズン、J1通算得点記録が更新された。現在1位の選手はどこまで得点数を伸ばすのだろうか。また彼らに次ぐ選手の追い上げはあるだろうか。今回は、2017シーズンのJ1クラブに所属する選手に絞り、J1通算得点上位10人を列挙する。

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小笠原満男(おがさわら・みつお/鹿島アントラーズ)

【得点記録】
1998年(J:鹿島)5試合出場0得点
1999年(J1:鹿島)15試合出場4得点
2000年(J1:鹿島)28試合出場3得点
2001年(J1:鹿島)24試合出場7得点
2002年(J1:鹿島)27試合出場4得点
2003年(J1:鹿島)27試合出場7得点
2004年(J1:鹿島)28試合出場7得点
2005年(J1:鹿島)30試合出場11得点
2006年(J1:鹿島)20試合出場3得点
2007年(J1:鹿島)14試合出場4得点
2008年(J1:鹿島)24試合出場5得点
2009年(J1:鹿島)32試合出場3得点
2010年(J1:鹿島)33試合出場3得点
2011年(J1:鹿島)31試合出場1得点
2012年(J1:鹿島)31試合出場2得点
2013年(J1:鹿島)33試合出場2得点
2014年(J1:鹿島)33試合出場2得点
2015年(J1:鹿島)29試合出場1得点
2016年(J1:鹿島)30試合出場0得点

J1通算494試合出場69得点

※2006-2007年はメッシーナ(イタリア)に在籍

 鹿島の闘将・小笠原満男は、今シーズンもチームの核として活躍する。最近はスタメン出場しても途中交代を告げられる機会が増えたが、彼がピッチにいることで生まれる好影響は計り知れない。また、小笠原が退いてもチーム力が落ちないほど選手層も暑くなっている。

 永木亮太はチームの中心に成長し、今シーズンはJ屈指のボランチであるレオ・シルバも加わった。ポジション争いは激しくなるが、仮に出場機会が減るとしても再び小笠原の闘志に火がつき、そこからさらなる競争が生まれるはず。誰よりも勝利を欲する男は、今シーズンもチームを鼓舞し、牽引するはずだ。

9位:まさに天才。高難度のボールも鮮やかに扱うミスタークライマックス

野沢拓也(のざわ・たくや/ベガルタ仙台)

【得点記録】
1999年(J1:鹿島※2種)1試合出場0得点
2000年(J1:鹿島)0試合出場0得点
2001年(J1:鹿島)5試合出場0得点
2002年(J1:鹿島)13試合出場0得点
2003年(J1:鹿島)5試合出場0得点
2004年(J1:鹿島)16試合出場2得点
2005年(J1:鹿島)28試合出場10得点
2006年(J1:鹿島)29試合出場9得点
2007年(J1:鹿島)29試合出場5得点
2008年(J1:鹿島)27試合出場3得点
2009年(J1:鹿島)33試合出場7得点
2010年(J1:鹿島)34試合出場8得点
2011年(J1:鹿島)34試合出場6得点
2012年(J1:神戸)33試合出場5得点
2013年(J1:鹿島)23試合出場4得点
2014年(J1:鹿島/仙台)8試合出場1得点/16試合出場2得点
2015年(J1:仙台)29試合出場4得点
2016年(J1:仙台)18試合出場3得点

J1通算381試合出場69得点

 異常なまでに高い技術を持ち、どんなに難しいボールでも楽々とトラップしてみせる天才中の天才。アイディアも多彩で、後方から来た浮き球をボレーで決めるなど、観るものを魅了してやまない。また、シーズン終盤に貴重なゴールを決めるなど、ミスタークライマックスの異名を持ち、鹿島アントラーズのタイトル獲得に大きく貢献した。

 現在所属するベガルタ仙台ではFWとしてもプレーしている。昨シーズンは18試合出場にとどまっており、今シーズンはフル稼働しチームに貢献したいところだ。

8位:左SH起用でも2桁ゴールを記録したアタッカー

渡邉千真(わたなべ・かずま/ヴィッセル神戸)

【得点記録】
2009年(J1:横浜FM)34試合出場13得点
2010年(J1:横浜FM)24試合出場8得点
2011年(J1:横浜FM)30試合出場7得点
2012年(J1:FC東京)27試合出場6得点
2013年(J1:FC東京)33試合出場17得点
2014年(J1:FC東京)26試合出場3得点
2015年(J1:神戸)28試合出場10得点
2016年(J1:神戸)33試合出場12得点

J1通算235試合出場76得点

 ストライカーながら、ネルシーニョ監督率いるヴィッセル神戸では左サイドハーフを主戦場としている。守備でも多大な貢献が求められるポジションだが、そうした仕事もしっかりこなす。守備から攻撃への切り替えもスピーディで、相手ゴール前へ一気に加速していく。

 その中で昨シーズンは12ゴールを挙げ、非凡な得点能力を示した。レアンドロへの警戒が予想される中、サイドからボックス内へ侵入してくる渡邉千真への注意も怠ってはいけないだろう。

7位:2016年得点王。抜群の決定力誇る助っ人FW

レアンドロ(ヴィッセル神戸)

【得点記録】
2005年(J1:大宮)7試合出場1得点
2006年(J2:山形)40試合出場23得点
2007年(J1:神戸)32試合出場15得点
2008年(J1:神戸)25試合出場7得点
2009年(J1:G大阪)21試合出場11得点
2012年(J1:G大阪)15試合出場14得点
2013年(J2:G大阪)19試合出場13得点
2014年(J1:柏)28試合出場11得点
2015年(J1:柏/神戸)14試合出場5得点/12試合出場4得点
2016年(J1:神戸)31試合出場19得点※得点王

J1通算185試合出場87得点
J2通算59試合出場36得点

※2009年8月-2011年8月までアル・サッド(カタール)に在籍
※2012年1月-2012年6月までアル・ラーヤン(カタール)に在籍

 昨シーズンは19得点を挙げ、J1得点王を獲得したレアンドロ。チームも過去最高となる年間7位で終えるなど、最高の1年となった。ペドロ・ジュニオールとのコンビは素晴らしく、2人だけでネットを揺らせるほど。レアンドロはよりフィニッシュに特化した選手で、ゴール前での落ち着きやクオリティは抜群だった。

 今シーズンはこれまで以上に厳しいマークに晒されると思われるが、ゴール量産が期待される。ヴィッセル神戸がリーグ優勝を成し遂げるためには、レアンドロの活躍は必要不可欠な要素だ。

6位:昨季は1試合出場、今季は再起を。黄金世代のFW

播戸竜二(ばんど・りゅうじ/大宮アルディージャ)

【得点記録】
1998年(J:G大阪)13試合出場2得点
1999年(J1:G大阪)21試合出場1得点
2000年(J2:札幌)30試合出場15得点
2001年(J1:札幌)27試合出場9得点
2002年(J1:神戸)26試合出場4得点
2003年(J1:神戸)27試合出場7得点
2004年(J1:神戸)28試合出場17得点
2005年(J1:神戸)18試合出場2得点
2006年(J1:G大阪)30試合出場16得点
2007年(J1:G大阪)31試合出場9得点
2008年(J1:G大阪)15試合出場1得点
2009年(J1:G大阪)21試合出場2得点
2010年(J1:C大阪)18試合出場5得点
2011年(J1:C大阪)21試合出場10得点
2012年(J1:C大阪)17試合出場2得点
2013年(J1:C大阪/鳥栖)0試合出場0得点/6試合出場0得点
2014年(J1:鳥栖)5試合出場0得点
2015年(J2:大宮)22試合出場5得点
2016年(J1:大宮)1試合出場0得点

J1通算325試合出場87得点
J2通算55試合出場20得点

 黄金世代の一人として、大宮アルディージャで屈指の実績を持つのが播戸竜二。しかし、昨シーズンは負傷もあってなかなか稼働できなかった。1試合出場は本人にとっても悔しい結果であり、今シーズンは再起を図る年となる。

 過去には二桁得点を記録し、日本代表にも選出された猛者である。往年のキレはないかもしれないが、ボックス内で輝くことはまだまだできるはず。大宮は昨シーズン、クラブ史上最高となる年間勝ち点56を獲得。今シーズンも注目が集まる中、播戸もチームに貢献したいところだ。

5位:ヘディングの強さはピカイチ。前線からのプレスも勤勉にこなすFW

豊田陽平(とよだ・ようへい/サガン鳥栖)

【得点記録】
2004年(J1:名古屋)4試合出場0得点
2005年(J1:名古屋)20試合出場4得点
2006年(J1:名古屋)9試合出場1得点
2007年(J2:山形)29試合出場6得点
2008年(J2:山形)23試合出場11得点
2009年(J1:京都)21試合出場1得点
2010年(J2:鳥栖)34試合出場13得点
2011年(J2:鳥栖)38試合出場23得点 ※得点王
2012年(J1:鳥栖)33試合出場19得点
2013年(J1:鳥栖)33試合出場20得点
2014年(J1:鳥栖)34試合出場15得点
2015年(J1:鳥栖)29試合出場16得点
2016年(J1:鳥栖)33試合13得点

J1通算216試合出場89得点
J2通算124試合出場53得点

 ヘディングの強さは別格で、相手との駆け引きや滞空時間の長いジャンプ力でも他の追随を許さない。サガン鳥栖ではJ2時代も含めて7年連続二桁ゴールを記録するなど、チームにとってなくてはならない存在だ。もちろん、日本屈指のストライカーでもある。

 前線からのプレスも勤勉にこなし、周囲の選手の精神的支柱としても大事な選手。若手スターの鎌田大地とのコンビネーションは相手の脅威となっており、今シーズンも多くのゴールを奪ってくれるはずだ。

4位:MFながら100得点奪う。PKとFKで約50ゴール

遠藤保仁(えんどう・やすひと/ガンバ大阪)

【得点記録】
1998年(J:横浜F)16試合出場1得点
1999年(J1:京都)24試合出場4得点
2000年(J1:京都)29試合出場5得点
2001年(J1:G大阪)29試合出場4得点
2002年(J1:G大阪)30試合出場5得点
2003年(J1:G大阪)30試合出場4得点
2004年(J1:G大阪)29試合出場9得点
2005年(J1:G大阪)33試合出場10得点
2006年(J1:G大阪)25試合出場9得点
2007年(J1:G大阪)34試合出場8得点
2008年(J1:G大阪)27試合出場6得点
2009年(J1:G大阪)32試合出場10得点
2010年(J1:G大阪)30試合出場3得点
2011年(J1:G大阪)33試合出場4得点
2012年(J1:G大阪)34試合出場5得点
2013年(J2:G大阪)33試合出場5得点
2014年(J1:G大阪)34試合出場6得点
2015年(J1:G大阪)34試合出場5得点
2016年(J1:G大阪)34試合出場2得点

J1通算537試合出場100得点
J2通算33試合出場5得点

 リーグ屈指の司令塔は今シーズンもガンバ大阪を操縦する。高い精度のキックで常に味方のチャンスを作り出し、攻撃は彼を経由して行われる。W杯3大会連続出場の実績は燦然と輝くが、37歳となった今もハイパフォーマンスを維持しているのはさすがと言うべき。

 井手口陽介の台頭もあり、トップ下でタクトを振るうことが予想される今シーズンは一体、いくつのゴールを生み出すのだろうか。抜群のキックで自らのゴールも狙っていくことだろう。

3位:昨季自身最高の得点数を記録。リオ五輪にもOAとして参戦

興梠慎三(こおろき・しんぞう/浦和レッズ)

【得点記録】
2005年(J1:鹿島)8試合出場0得点
2006年(J1:鹿島)10試合出場0得点
2007年(J1:鹿島)22試合出場6得点
2008年(J1:鹿島)29試合出場8得点
2009年(J1:鹿島)32試合出場12得点
2010年(J1:鹿島)30試合出場8得点
2011年(J1:鹿島)31試合出場4得点
2012年(J1:鹿島)30試合出場11得点
2013年(J1:浦和)33試合出場13得点
2014年(J1:浦和)31試合出場12得点
2015年(J1:浦和)26試合出場12得点
2016年(J1:浦和)30試合14得点

J1通算312試合出場100得点

 昨シーズン14得点を挙げ、J1通算100得点の大台に乗せた興梠慎三。ここ5シーズンは全て二桁ゴールを奪っており、浦和レッズで欠かせない選手となっている。身体能力に恵まれ、決して大柄ではないが空中戦も苦にしない。柔らかさとしなやかさも兼備し、プレーの一つひとつが巧みだ。

 浦和にはどのクラブでも即戦力級と言えそうなFWが何人も在籍するが、興梠がファーストチョイスであるのは間違いない。周囲との連係も素晴らしく、その中で自分が活きる術も知っている。昨年はリオ五輪に出場し、世界も経験。さらなる進化に期待がかかる。

2位:どんな形からも点が取れる万能型ストライカー

前田遼一(まえだ・りょういち/FC東京)

【得点記録】
2000年(J1:磐田)1試合出場0得点
2001年(J1:磐田)9試合出場2得点
2002年(J1:磐田)4試合出場0得点
2003年(J1:磐田)28試合出場7得点
2004年(J1:磐田)27試合出場8得点
2005年(J1:磐田)25試合出場12得点
2006年(J1:磐田)27試合出場15得点
2007年(J1:磐田)22試合出場12得点
2008年(J1:磐田)22試合出場8得点
2009年(J1:磐田)34試合出場20得点※得点王
2010年(J1:磐田)33試合出場17得点※得点王
2011年(J1:磐田)28試合出場14得点
2012年(J1:磐田)33試合出場13得点
2013年(J1:磐田)33試合出場9得点
2014年(J2:磐田)37試合出場17得点
2015年(J1:FC東京)30試合出場9得点
2016年(J1:FC東京)29試合6得点

J1通算385試合出場152得点
J2通算37試合出場17得点

 FC東京の得点源として期待されるのは大久保嘉人だけではない。前田遼一の存在も大きい。ゴール前でのポジション取りが上手く、打点の高いヘッドが魅力。足下の技術にも優れるため、ポストプレーも正確無比。さらにチームのために献身的な姿勢で戦えるなど非の打ち所がない選手。

 とはいえ、ここ2シーズンは9得点、6得点と二桁に届いていない。ストライカーとしてはゴールでチームに貢献したいところで、前田自身にも今シーズンに懸ける思いはあるだろう。

1位:J1通算最多得点者。今季よりFC東京でプレー

大久保嘉人(おおくぼ・よしと/川崎フロンターレ→FC東京)

【得点記録】
2001年(J1:C大阪)20試合出場2得点
2002年(J2:C大阪)29試合出場18得点
2003年(J1:C大阪)24試合出場16得点
2004年(J1:C大阪)22試合出場15得点
2006年(J1:C大阪)21試合出場6得点
2007年(J1:神戸)31試合出場14得点
2008年(J1:神戸)31試合出場11得点
2009年(J1:神戸)19試合出場8得点
2010年(J1:神戸)17試合出場4得点
2011年(J1:神戸)30試合出場9得点
2012年(J1:神戸)26試合出場4得点
2013年(J1:川崎F)33試合出場26得点※得点王
2014年(J1:川崎F)32試合出場18得点※得点王
2015年(J1:川崎F)32試合出場23得点※得点王
2016年(J1:川崎F)33試合出場15得点

J1通算371試合出場171得点
J2通算29試合出場18得点

※2004-2006年はマジョルカ(スペイン)に在籍
※2008-2009年はヴォルフスブルク(ドイツ)に在籍

 類まれな得点力で川崎フロンターレのエースストライカーとして活躍した大久保嘉人。昨シーズンは15ゴールに終わったが、得点感覚に衰えは全く見られない。今シーズンはFC東京に新天地を求めた。

 川崎Fでも引き続き活躍できたはずだが、新たなチームでのチャレンジを選択。タレント揃いながらなかなか優勝争いに絡めない首都クラブを、大久保がどこまで牽引できるか。チームメイトとのコンビネーションが深まれば、得点源として稼働できるはずだ。

text by 編集部