スパークス・アセット・マネジメントが設定・運用する「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」(愛称:厳選投資)がモーニングスター アワード ファンド オブ ザ イヤー2016の「国内株式大型部門」で最優秀ファンド賞を受賞した。スパークス・アセット・マネジメントの取締役CIO常務執行役員 シニア・ファンド・マネージャー藤村忠弘氏(写真)に、同社の日本株運用のポイントについて聞いた。

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 スパークス・アセット・マネジメントが設定・運用する「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」(愛称:厳選投資)がモーニングスター アワード ファンド オブ ザ イヤー2016の「国内株式大型部門」で最優秀ファンド賞を受賞した。国内株式型で史上初の3年連続最優秀賞。モーニングスターレーティングは33カ月連続で最高位★★★★★を獲得するなど、頭抜けた運用成績が評価されている。また、国内株式中小型部門では同社の「スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド」(愛称:価値発掘)が、2016年のトータルリターンやシャープレシオが分類内で断然トップとなる優れた成績が評価され、最優秀ファンド賞を受賞した。国内株式部門で最優秀ファンド賞のダブル受賞は史上初の快挙である。スパークス・アセット・マネジメントの取締役CIO常務執行役員 シニア・ファンド・マネージャー藤村忠弘氏(写真)に、同社の日本株運用のポイントについて聞いた。
  
――国内株式部門では他社を寄せ付けないほどに優れた運用成績を残しているが、日本株の投資方針は?
  
 「厳選投資」は、3年連続で最優秀ファンド賞をいただき、大変高く評価していただいているが、基本的なポートフォリオの中身はさほど変わっていない。銘柄選定の考え方は、企業の成長に伴って株価も成長するというもの。業績の予想は、四半期ごとに変動する可能性もあるので、足元の業績を予想するよりも、良い企業を選ぶことに集中している。良い経営陣が、良いビジネスモデルに基づいて経営していれば、自ずと良い業績が出てきて、その業績を評価して株価も上がると考えている。
  
 そして、経営陣が信頼できて、良い経営が行われている企業については、株価が下落するような場面では、下がった株価で買い増し、長期で保有するような投資態度で臨んでいる。同じ会社に長期で投資しているからこそ、その会社の良い面や悪い面が見えてくるということもあり、投資対象企業の動向を多角的に日々議論し、投資している企業の周辺企業への調査も行うことで、新しい企業に出会えることもある。
  
 スパークスは1989年の創業で、当初は日本株の小型株に特化した運用会社だった。小型株には大手証券会社のアナリストもカバーしていないケースもあり、1社1社について自分たちで丁寧に取材し、経営者との面談を重ねて理解を深めるという手続きを、地道に積み重ねてきている。この基本的な調査の方法は、投資対象が大型株になっても変わらない。
  
――「良い企業」を見極めるポイントは?
  
 3つの「質」に注目している。「経営戦略」「企業収益の質」「市場成長性」の3点だ。
  
 まずは、経営戦略であり、経営陣の質、経営者が信頼できるかという点について徹底的に調査する。大企業の経営者と会うことは難しいが、各種のメディアを通じた情報発信などの周辺情報をきめ細かくフォローし、決算発表会などを通じて実体の把握に努めている。小型株は経営者と積極的に面談を重ねている。中・長期の成長投資を考えると、経営者への信頼は重要だ。
  
 次に、収益の質を見極めることに力を入れている。数量的なデータは決算発表等で明らかにされるが、問題は、その収益が今後も長く続くのかどうかということだ。ビジネス上のリスクは何か? リスクは事前に予測できるのか? など、ビジネスそのものを見て、良い商品、良いサービスなのかを見極めようとしている。
  
 そして、成長性をみている。この成長性は、収益の成長率などの指標と同等に、株主への還元についても注目しながら見ている。企業そのものが成長していても、それが株主に還元されなければ、株式投資をする価値が見いだせない。