女性が生き方や考え方をアップデートし、つよくしなやかな自分を目指すのに役立つ本を月に1冊紹介します。

お金の使い方でその人がわかる

お金の使い方はその人自身を現している、と私は思います。無計画に使ってほとんど貯金していない人、節約・倹約に妄信的で1円でも多く手元に残しておこうとする人、使うときは使い締めるときは締めるバランス感覚のいい人……お金の使い方は人によってさまざまです。
私たちはお金について習ってきませんでした。学校でもお金の概念や使い方、さらには税金・保険・年金・投資など、生きていくにあたって欠かせないお金に関する教育は、びっくりするくらいなかった。
そのため、大人になって自分で収入を得たり、自分で税金を支払ったり、クルマや家など大きなものを買い物したりするときになって、案外お金のことを知らないなあ……と自覚するわけです。
つまり、お金について知識を深めたいなら、自発的に勉強する必要があります。義務ではありませんが、お金について知っている人、わかっている人は、お金とうまく付き合っていけるように思います。

お金が溜まり出す習慣とは?

そこで今回、20〜30代の女性が「お金との付き合い方」を学習できる基礎的な書籍としてご紹介したいのが、。著者のエフピーウーマン代表取締役・大竹のり子さんは、冒頭でこんな話をしています。

「お金はあなたを映しだす鏡。そんな考えでお金と向き合ってみると、あなた自身がより自分らしく生きるにはどういう習慣を取り入れていくのがいいのか、見えるようになってきます(中略)お金の作法が身につくと、毎日の新鮮な発見が生まれてきます。そしてお金の作法のある友達に囲まれて、楽しい日々を送ることができるようになります」(プロローグより)

26個の美しい小さな習慣が紹介された本書から、私たちが今日からでも実践できる項目をいくつかよりすぐってご紹介します。

バッグの中身を7つまでに厳選する

バッグの中身は少ないほうがいい、とはわかっているものの、つい荷物は多くかつ重たくなりがち。女性は化粧品なども持ち歩かなければいけないし……という声も聞こえてきそうですが、「お金のセンスを磨いている女性は、バッグの中身が洗練されています」と大竹さん。
洗練=持ち物の数が少ない、ということです。ではなぜバッグの中身が少ない人は、お金のセンスがいいのか? 持ち物を減らそうと考える人は、モノを収納するスペースにかかるコスト、維持にかかるコスト――この2つのコストを敏感にとらえている、というのです。
たとえばなにか家電を買って自宅に置く場合、その家電にも「家賃」がかかっています。それが前者のコストで、電気代などが後者のコストになるわけです。普段意識しないコストかもしれませんが、この感覚があると「これは持っておくべきかどうか」「これは買うべきかどうか」といった考えが浮かぶようになります。結果、ムダなものを持たない、そもそも買わない、というスタイルにつながっていくのです。

就寝前に明日の予定を書き出す

お金は増やせても、時間は増やせません。1日24時間は誰にも平等に与えられているもの。大竹さんはお金と時間の関係を「お金のセンスは、時間を大切にすることで磨かれる」と言い表します。限られた時間を有意義に使える人になるために、大竹さんが勧めるのは「翌日にやるべきことを(思いついた順でOK、どんな小さなことでも)箇条書きでリスト化しておく」こと。とても簡単ですね。
やるべきことが見える化されていれば、余裕を持って起床するようになります。朝の時間をゆったり過ごそうと思えば、自然と就寝時間も早くなるはずです。ひいては1日の過ごし方がダラダラではなく、やるべきTo do達成に向けたメリハリのあるものへと変わってくる、ということでもあります。

財布はできるだけ小さくする

長財布のほうが人気なように思えるのは「お金持ちや成功者は長財布派」説(?)がささやかれて久しいからでしょうか。しかし、大竹さんは「お財布はコンパクトであればあるほどいい」と実感しているのだとか。
長財布のメリットはたくさんあるものの、容積が大きい=かさばる、荷物が重たくなる、といったデメリットも少なくないのです(なににつけてもいい面、悪い面があるのは当然ですが)。収納力があることから、レシートを溜め込んだり、使わないポイントカードや会員カード、しばらく行っていない病院のカードまでしまいこんでいたり……ふと気づくと不要なものが入っていた、なんてこともあります。
財布の中身を管理・把握できてこそ、お金としっかり向き合えるのはもちろん、お金のことを考えるきっかけができるもの。折りたたみ財布やマネークリップ+小銭入れに移行するのもひとつの選択肢でしょう。

本書に掲載されている習慣は気楽に取り組めるものばかり。そろそろお金ときちんと向き合いたい、お金のことを真面目に考えたい、という女性に読んでほしい1冊です。