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シマンテックは2月21日、米国シマンテックの最高経営責任者(CEO)を務めるグレッグ・クラーク氏の来日に伴い、2016年に実施したブルーコート・システムズおよびライフロックの買収を中心としたグローバルの戦略に関する説明会を開催した。

米国シマンテックは2015年にサイバーセキュリティに特化するという戦略の下、ベリタスを売却。さらに2016年6月に、Webセキュリティゲートウェイなど企業向けセキュリティ製品を提供するブルーコート・システムズを、11月には個人情報を保護するサービスを提供するライフロックを買収した。

続いて、クラーク氏は企業向け市場に対する戦略、コンシューマー向け市場に対する戦略について説明した。

現在、企業においては、モバイルユーザーの登場に加え、クラウドの利用が進み、それに伴い企業のデータがクラウドに保存されるようになることで環境が複雑になり、さらには、支社がコストを削減するため直接クラウドに接続するようになったことで保護すべきネットワークの範囲が広がっている。

その結果、企業のデータセンター、支社、モバイルユーザー、クラウド上のデータなど、さまざまな場所がマルウェアに狙われるようになり、これまでとは異なるセキュリティ対策が求められているという。

クラーク氏は、「Cyber Defence Platformはこれまでセキュリティ業界にはなかったアプローチであり、ブルーコートの買収によりクラウドからエンドポイントまでをカバーする製品がそろった」として、同社はこうしたクラウドの利用を含む企業の環境を保護すると述べた。

一方、コンシューマーについては、Nortonとライフロックの技術を使って、Windowsに加えてMacとモバイルデバイスを含めた自宅のあらゆるデバイスを保護していく。「ライフロックのサービスは現在、米国で提供されているが、今後他の国でも展開していく」とクラーク氏。

コンシューマー向けの新製品として、CES 2017で発表したホームセキュリティ向けのWi-Fiルータ「Norton Core Router」が紹介された。「Norton Core」は斬新なデザインで、家庭内のWi-Fiで接続したさまざまなデバイスを保護することを目的としている。

さらに、エンドポイントを保護するNortonがユーザーのデバイスでブロックしたファイルやURLの情報とブルーコートのゲートウェイ「ProxySG」がブロックしたファイルやURLの情報を結合することで、これまでは解決できなかった課題を解決可能になるとした。

そのほか、クラーク氏は、ブルーコートとの統合によって生まれたプロジェクトとして「Project Dolphin」を紹介した。

同プロジェクトは、Webサイトをクローリングしてマシンラーニングにより分類を行い、Webサイトのスクリーンショットと既知のフィッシングサイトのスクリーンショットのハッシュ値を比較して、フィッシングサイトを検出しようというものだ。

実際に、GoogleやAppleといった著名なベンダーのWebサイトを装ったフィッシングサイトを検出したそうだ。

最後に、クラーク氏はSoC(Security Operation Center)を運用する余裕がない企業に対しては、セキュリティ対策をサービスとして提供する「マネージドサービス」により、サポートしていきたいと語った。

(今林敏子)