100円ショップのオリジナル電気小物って爆安だけど性能はどんなもん? ということで、今回はセリアで買える単3形アルカリ乾電池『ALKALINE PAIRDEER』をピックアップしてみました。セリアのロゴが入ったオリジナル電池。4本108円の格安ぶり。安いってだけで十分な気はしますが、一応……。

セリア『ALKALINE PAIRDEER』108円(4本)

おすすめ度 ★★☆☆☆

セリアで販売されているオリジナルの単3形アルカリ乾電池『ALKALINE PAIRDEER』。mitokでガチ検証してきたアルカリ乾電池の過去データと比較すると、平均よりちょい下の性能でした。とにかく安い、という以外に特筆すべき点は見当たりません。

実測容量は1,444mAh(平均1,465mAh)1Ah単価は18.7円(かなり安い)60分後電圧は1.088V(下位クラス)

検証した個体から判断すると実測容量、電圧ともに微妙ですが、やはり容量単価の安さは魅力でしょう。性能の良いモノを選ぶならナシ、安さで選ぶならアリ、というところでしょう。

検証データまとめ

以下は検証データまとめです。表中は青色のものが『ALKALINE PAIRDEER』です。

仕様・検証データまとめ製造・販売等 セリア参考価格 108円(4本)コスパ 27.0円/1本・18.7円/Ah60分後電圧 1.0884V実測容量 1,444mAh0.9V終始時間 180分02秒液漏れ機器補償 なし期限年数 5年検体の使用期限 2020年12月検体の製造年月 2015年12月放電グラフ

2.2Ωのセメント抵抗を電池につなげて、終止電圧(電池の寿命となる電圧、アルカリ電池の場合は0.9V)に下がるまでの時間を計測。もっとも長く使える電池はどれかという指標になります。2本ずつ検証し、好結果の値を採用。

実測容量

1Ahあたりの単価

60分後電圧

液漏れについて(ハンダマスターかしま)

アルカリ乾電池の検証で忘れてはいけないポイントとして、耐液漏れ性(液漏れのしにくさ)がある。リモコンのボタンを押しても反応しないと思ったら、電池ケース部分がグズグズ汁漏れ状態に……という経験はないだろうか?

アルカリ乾電池には蓄電物質から発生するガスを抜くための穴が空けられており、その構造上、液漏れを完全に防ぐことはできない。液漏れの原因には、逆挿し=過負荷、構造物の劣化、封止部品の錆び、保管環境などが挙げられる。耐液漏れ性能は電池の購入判断で重要な指標となるが、液漏れ補償を設定している電池はほとんどないとおり、見極めは難しい。

耐液漏れ性の検証はより専門的な設備がなければ難しく、残念ながら当サイトの企画で実施できない。それでも経験的には国産品、格安品どちらの電池であれ、何年も放電したまま放置すれば、必ず液漏れしてしまう。予防策としては、機器へのダメージを防ぐためにも「長期間使用しない時は電池を抜いておく」という点を心がけておきたい。

※本企画の検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、購入する際の一材料として参考にしていただければと思います。