by Bryce Edwards

スポーツ選手が特殊メイクなどによって正体を隠して素人を翻弄する、というのはスポーツバラエティ番組ではよく見かける企画ですが、レッドブルがその仕掛け人に野球殿堂入り投手であるグレッグ・マダックス氏を起用。2015年新人王で、2016年にはナショナルリーグのMVPを獲得したクリス・ブライアント選手にイタズラを仕掛けています。

Greg Maddux Pranks Kris Bryant

http://www.redbull.com/us/en/stories/1331845113178/kris-bryant-pranked-by-greg-maddux

映像はYouTubeで公開されています。撮影は春季トレーニング前、ブライアント選手が基本練習を行っている南ネバダ大学の野球場で行われました。

Bseball Star Kris Bryant Gets Pranked by Hall of Famer Greg Maddux - YouTube

ブライアント選手が来る数時間前、野球場近くの車にやってきたマダックス氏。



マダックス氏は現在はテキサス・レンジャーズのGM補佐で、2008年に現役を引退するまでは23年間で355勝・3371奪三振を達成し、2014年に野球殿堂入りしている伝説的投手。当然、ブライアント選手に顔を見られたらバレるはずなので、濃いヒゲをつけるなどして変装します。



やがて、2016年のナショナルリーグMVP、クリス・ブライアント選手が登場。



素振りをする姿をレッドブルのカメラが撮影。



そんなブライアント選手の取材を行う音声スタッフとしてまぎれこんだマダックス氏。



やがて、打撃投手を置いての打撃練習が始まりました。



ブライアント選手の打撃音を、集音マイクを突き出して拾うマダックス氏。



と、打撃投手に電話がかかってきて、急用で離れなければいけなくなりました……。



そこで出てきたのがこの男です。



当初は「絶対に嫌だ」と拒否していたブライアント選手。何者かもわからないオッサンにボールでも当てられたら大変なことなので、嫌がるのもよくわかります。しかし、ブライアント選手の代理人にはマダックス氏が扮装しているという話が通っているので、代理人はブライアント選手をなんとか説得。



そして、いよいよ変なオッサンが投げ始めるのですが……



「意外と悪くない」というのがブライアント選手の第一印象。しかも、このオッサン、カーブまで投げ込んでくるので、だんだんとブライアント選手も「よし、ならば打ってやろう」という気持ちに。



いったんバッターボックスを離れて集中したブライアント選手は、そこからは真剣モードで快音を響かせていました。



練習の終了後、ブライアント選手はこのオッサンから「バットにサインしてもらえますか?『グレッグ・マダックスへ』で」と告げられて、オッサンの正体が「精密機械」「マッドドッグ」の二つ名で呼ばれた伝説の投手であったことに気付き、思わず「やられた」とこの表情。



変装を解くマダックス氏。



実は、ブライアント選手はちょうど1年前、大学生相手にイタズラを仕掛けて成功させていたので、次は自分が仕掛けられる番であったことをようやく悟ったのでした。



ちなみに、マダックス氏は積極的に奪三振を狙うタイプではなく、むしろ打たせて取って「1試合27球の完全試合が理想」というタイプでしたが、通算奪三振数3371は歴代10位。22歳から35歳まで14年連続でシーズン200投球回以上・22歳から38歳まで17年連続でシーズン15勝以上というチームの柱で、最多勝3回、最優秀防御率4回、その年に最も活躍した各リーグの投手に与えられるサイ・ヤング賞を4回受賞しています。

YouTubeのMLB公式チャンネルでは、マダックス氏がわずか76球で完投勝利した試合のダイジェスト映像を見ることができます。

Maddux's 76-pitch complete game - YouTube