NASA によると16日、宇宙飛行士たちは国際宇宙ステーション (ISS) 内の実験として、船内で育てた「東京べか菜」という白菜の一種を収穫した(NASA)

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 NASA によると17日、国際宇宙ステーション (ISS) 宇宙飛行士たちは、船内で一カ月育てた「東京べか菜」という白菜の一種を収穫した。

 べか菜は、 船内で栽培する5種目の作物となる。船内での実験栽培する野菜は、成長率や栄養価などを条件に選ばれる。NASAによると、べか菜は、味や食感など、総合的に最も高く評価されているという。

 べか菜は山東菜とも呼ばれ、結球しない白菜の種。1〜2カ月で食べられる大きさに成長し、年間通じて栽培することができるため、家庭菜園に向いている。

 先に実験された4つの作物は、 米国のNASAジョンソン宇宙センター宇宙食品システムチームに送られ、希望者がすでに試食した。

 宇宙飛行士は、しばしば味覚が鈍くなるため、宇宙飛行中はソースや蜂蜜、醤油を頻繁に食事に使うようになる。この一因は、重力のほとんどない宇宙空間では、地球にいる時と体液の流れが異なるためだと考えられている。

 瑞々しいべか菜は、宇宙飛行士たちの鈍った味覚を取り戻すのを手伝うと期待されている。

 また、NASAは、植物の栽培実験に続き、宇宙ステーションに小さな庭を設けて、ナズナなど草花を育てる計画を立てている。シロイヌナズナは植物の遺伝学研究をするのに完璧なサンプルとされる。

 米フロリダ大学のアンナ・リサ・ポール博士は「植物が進化の過程で体験したことのない環境で、その状況に合わせて、植物が生理機能を調整するのを研究できる」と述べている。

(翻訳編集・佐渡 道世)