21日、韓国ショートトラックの「女王」と呼ばれるシム・ソクヒ選手が、札幌で開かれている冬季アジア大会に出場するも失格処分となったニュースが、韓国で大きな注目を集めている。写真は試合会場の真駒内公園屋内競技場。

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2017年2月21日、韓国ショートトラックの「女王」と呼ばれるシム・ソクヒ選手(20)が、札幌で開かれている冬季アジア大会に出場するも失格処分となったニュースが、韓国で大きな注目を集めている。韓国のスポーツ紙や一般紙など多くのメディアが、レース中に中国選手による妨害行為があったとし、いわばこの「犠牲」となったシム選手が失格となるのは「理解できない判定」だと報じたためだ。

シム選手は21日、札幌市の真駒内公園屋内競技場で行われた同大会女子ショートトラック500メートル決勝に出場した。予選から準決勝まですべてトップで通過し、金メダルの最有力候補だったシム選手は、決勝で中国の范可新(ファン・カーシン)選手と激しい1位争いを繰り広げる。最後の1周、ようやく先を走る范選手を追い抜き1位に上がったシム選手だったが、次の瞬間、范選手の「いけない手」(韓国メディア)がシム選手の膝に伸び、再び2位に。先頭の2人がもつれる中、結局3位を走っていた中国の選手がトップでゴール、その後を范、シム両選手が続いた。そして試合後、問題のシーンについて協議した審判団は両選手を失格処分とし、これにより2位には繰り上がりで日本の伊藤亜由子選手が入った。

これを報じた韓国メディアの多くは、「中国がまた」などの見出しを打った。范選手には、14年ロシア・ソチ冬季五輪の1000メートル決勝で1位を走っていたパク・スンヒ選手(韓国)の腕をつかもうとしたという「前科」があり、以来、韓国では「悪い手」「いけない手」といった不名誉なあだ名で知られていたためだ。OSENは、「ソチ五輪から3年という時間が流れたが范可新の『いけない手』は相変わらずだった」と批判的に伝え、韓国のネットユーザーからも「そんなことをしてうれしいのか?」「中国人のやることはひどい」「戦略のうちと言うにはあからさま過ぎる」など范選手に怒りをぶつける声や、「なぜシム選手が失格なのか意味が分からない」「ムカつく」「こんなのはスポーツじゃない」と判定に憤る声が多数寄せられている。

また日本選手が結果的に銀メダルを獲得したからか「日本に勝たせるためにシム選手まで失格にしたんだろう」「中国も日本も許し難い」「日本も中国も、神聖なるスポーツの場で汚いぞ」など日本に言及するコメントも目立った。(翻訳・編集/吉金)