北朝鮮の金正恩党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害事件に関連し、マレーシア当局は、正確な死因はいまだ調査中であると発表した。

マレーシア保健省のノール・ヒシャム・アブドゥッラー保健局長と病院関係者は21日午後4時(日本時間)から、金正男氏の遺体の解剖が行われたクアラルンプール病院で記者会見を開いた。

同局長は声明を発表し、解剖が専門家により慎重に行われたことを強調した。これは、マレーシア駐在のカン・チョル北朝鮮大使が「マレーシアの捜査は信用できない」などと発言したことに対応したものと思われる。

また、キム・チョルという北朝鮮のパスポートを持っていた人物が、金正男氏と同一人物であるかについて、関連部署がサンプルの確認を行っていると述べた。

さらに、親族からの連絡はまだ来ておらず、北朝鮮大使館に求めている医療記録、歯科治療記録も依然として提出されていないと明らかにした。

一方で、「2次解剖を進めており、金正男氏かどうかについて特定するにはさらなる確認を要する」とも述べた。

マレーシア保健省の声明は以下のとおり。

マレーシア保健省声明/北朝鮮男性の検死について

国立法医学研究所クアラルンプール病院は、2017年2月15日の午前10時、検死のために捜査官から遺体を引き取った。

検死は、マレーシア刑事訴訟法第331条に基づき、2017年2月15日午後12時45分に開始し、同日午後6時45分に完了した。検死中、捜査官が臨席した。

死者の検死に携わったチームは、資格を持ち、経験豊富な法医学病理学者、法医学放射線科医、法医学歯科医師により構成された。

遺体は、コンピュータ断層撮影法、外部および内部の解剖、法医学的歯科検査を受けた。これらのすべては専門的に、また国際基準にのっとって実施された。

遺体は敬意をもって扱われ、医学用検体は法令の規定に従って扱われ、調査が可能な状態で維持された。

検死直後に、検査官に薬用検体を渡し、分析のために認定研究所に送付した。これらの分析は、死者の身元と死因を確認するためである。いずれも現時点で保留中である。この死者に対する2回目の検死はまだ行われていない。

ノール・ヒシャム・アブドゥッラー マレーシア保健局長

2017年2月21日