中国高速鉄道の乗車運賃が値上がりするという話題が注目を集めている。値上がりするのは東南沿海鉄路有限責任公司が運営する時速200−250kmの路線であり、2017年4月21日から一部路線で一等座の料金は134.5元(約2212円)から227元(約3734円)に、二等座の料金は112.5元(約1842円)から142元(約2336円)に値上がりする。(イメージ写真提供:(C)Xie Fei/123RF.COM)

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 中国高速鉄道の乗車運賃が値上がりするという話題が注目を集めている。値上がりするのは東南沿海鉄路有限責任公司が運営する時速200-250kmの路線であり、2017年4月21日から一部路線で一等座の料金は134.5元(約2212円)から227元(約3734円)に、二等座の料金は112.5元(約1842円)から142元(約2336円)に値上がりする。

 この値上がり率は一等座が68.8%、二等座が26.2%とかなり高いため、不満を表明する中国ネットユーザーたちもいるようだが、中国メディアの新浪は18日、中国高速鉄道は、もともと裕福なビジネスマンたちのために建設されたものであり、それほど裕福ではない一般市民のため交通手段ではなかったと論じる記事を掲載した。

 記事は、例えば北京と上海を結ぶ京滬(けいこ)高速鉄道は元々は航空機を利用して移動していたビジネスパーソンをターゲットに建設されたものだと説明。しかし高速鉄道が中国全土に大規模建設されるに従い、「気づかないうちに全国民のため」の交通手段として宣伝されるようになったと指摘した。

 そのため中国鉄路総公司の売上高は増加しているものの、運営すればするほど負債額も積み上がっていると説明。つまり、運営コストに対して現行の乗車運賃が安すぎるということになるが、記事は今回の値上がりは中国高速鉄道が本来意図していた客層と、現在の客層が全く異なっていることが引き起こしたものだという見方を示した。

 一方で記事は興味深い情報を提供している。東海道新幹線の新大阪-東京間の距離は約552km、乗車運賃は1万3600円であるのに対して、京滬高速鉄道は運営距離1318km、運賃は553元(約9095円)であり、新幹線の1kmあたりの料金は中国高速鉄道の3.5倍だが、日本人の平均収入は中国人の5.8倍であると説明している。従って新幹線は日本人にとって身近な交通手段として健全に運営されているという点を暗に示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Xie Fei/123RF.COM)