ケイティ・クーリック

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 アメリカの人気キャスターのケイティ・クーリックが、製作総指揮を務めたテレビ映画「ジェンダー・レヴォリューション:ア・ジャーニー・ウィズ・ケイティ・クーリック(原題) / Gender Revolution: A Journey with Katie Couric」について、2月1日(現地時間)、米ニューヨークで行われたAOL開催のイベントで語った。

 NBCやCBSなどでキャスターを務めたケイティ。本作は彼女が、ジェンダー・アイデンティティ(性自認=自分自身が自覚・認識している性別)、ジェンダー・エクスプレッション(性表現=服装や態度)、バイオロジカル・セックス(生物的性)など、一般的に理解されにくいジェンダーについて説明し、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)やほかの性的少数者が抱える困難や家族の対応など、話を聞きながら理解を深めていく作品だ。

 この題材を扱うきっかけについて、ケイティは「ここ数年、性別に関する問題がメディアで取り上げられていた。ある記事では、トランスジェンダーの子供について触れていたけれど、(性同一性障害を公表したオリンピック金メダリストの)ケイトリン・ジェンナーのおかげで、そういった話題がより表に出てきたと思う。このようにメディア以外にも、学校、会社などさまざまな機関で、LGBTを含む性的少数者が理解され始めていることを、伝えたかったの」と明かした。

 撮影中のエピソードについて「ある家族を取材した際、娘のエリーを紹介されたの。彼女は4歳の時に、両親へ『生まれた時は男の子だったけれど、心の中も脳も、今は女の子なの』と答えたそうなの。多くの親は、『そんな幼い子供が、どうして性別の違いがわかるの?』と疑問を持つと思うわ。でも専門家、心理学者、両親に話を聞くうちに、(トランスジェンダーを理解する)道しるべがあることがわかったの。それは親が子供と矛盾なく執拗に、性別に関して会話をすることと、フェイズ(身体の成長段階)を理解すること」と語った。

 反LGBTとされるドナルド・トランプの政権になり、性的少数者が受け入れられない環境になるのではないか、との問いに「この作品は、性的少数者などを理解することの重要性など、人々へさまざまな考えを植え付けるだけでなく、(反LGBTの人に)考え方を改めてもらう可能性も持っている。(今アメリカで公開することは)決してバッドタイミングではないと思う」と答えた。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)