「死ぬまで現役でいるためには、ペニスの筋トレも忘れてはいけません」
 こう語るのは性感研究の第一人者で医学博士の志賀貢氏だ。本コーナーではこれまで勃起力アップに役立つ様々な筋トレを紹介してきたが、ペニスそのものを“鍛える”方法もあるという。まさにチントレだ。
 「従来の筋トレ効果は、筋肉量を増やし男性ホルモンの分泌を盛んにすること。これによってEDが治りやすくなる。一方のチントレは、ペニスの海綿体の血行をよくすることが一番の目的です」

 ここでおさらいすると、勃起力を高めるには大きく三つの方法がある。一つはメンタル面の問題で、いかにしてセックス時、リラックスできるか。勃起とは副交感神経が優位な時(心が落ち着いている時)に起こるため、緊張や不安を取り除く必要がある。
 二つ目は男性ホルモンの分泌量。男性は25歳を境に男性ホルモンの分泌量が減少する。つまり、男性らしい野生も失われる。これを防ぐため、筋トレが大事と言われているのだ。
 そして三つ目が、ペニスの海綿体の血行をよくすること。そもそも勃起とは、ペニスに血液が大量に流れ込み海綿体が膨張する現象。言い換えれば、血行が悪くなると海綿体の膨張率も低下して、いわゆるフニャチン、柔チンになるのだ。
 「バイアグラなどのED治療薬は、血管を拡張してペニスの海綿体に血液の流入を手助けする。だから勃起しやすくなる」

 今回紹介するチントレも、まさにこの三つ目の効果が期待できる運動だという。
 さっそく伝授してもらった。
 「まず、最も簡単な方法は、ペニスを左右に引っ張るトレーニングです。とくに効果的なのは、勃起時のペニスが右曲がりの方は、逆方向の左側にペニスを引っ張るようにするんです」

 すると、どうなるか。
 「いつもとは違う方向にペニスが引っ張られることで、ストレッチと同じ効果があります。従来のストレッチも日常生活ではあまり向かない方向に体をひねらせることが多い。これによって体の柔軟性が高まり、血行もよくなるんです」

 基本的に体が硬い人は、肩こりや冷え性になりやすいように、血行の流れも悪い。これと同じ原理で、ペニスの柔軟性も乏しければ、血行が流れにくくなる。そのため、ストレッチさせて柔軟性アップ=血行促進となるのだ。

 このチントレを毎日30秒ほどするだけで、勃起力はかなり回復するという。
 「もう一つが、ペニスの根元から血液を亀頭に送り込むトレーニング。というのも、中折れなどをしやすい方は、ペニスの先端までしっかり血液が流入していないんです」

 根本から先っぽまで硬くならないから、膣圧に負けて中折れするのだ。
 「これもやり方は簡単です。左手でペニスの根元をつかみつつ右手でオナニーをするように、根本から亀頭へ血液を送り込むようにシゴくのです。やや強めに握るのがポイントですね。また、完全勃起させるより半勃起状態で行ったほうが、より効果的と言えます」

 日頃のチントレで、薬ナシでも元気なペニスを取り戻したいものだ。

志賀貢
医学博士。内科医として診療する傍ら、260作以上の小説やエッセイを執筆。また、性感研究の第一人者で『かなりHな夜の教科書』(河出書房新社)など、医学的見地に基づいたセックス&口説き術にまつわる著書も多数ある。