白井真之介役で出演する山本耕史

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蒔田光治が脚本を手掛け、NHK総合とNHK BSプレミアムが連動した推理ドラマ「スリル!〜赤の章・黒の章〜」。世界観と登場人物は同じだが、2月22日(水)スタートの「赤の章」(夜10:25-11:15NHK総合)の主演は小松菜奈、2月26日(日)から放送の「黒の章」(夜10:00-10:50NHK BSプレミアム)の主演は山本耕史で、それぞれの主人公の視点で物語が進む。

【写真を見る】“悪徳弁護士”白井(山本耕史)は割がいい仕事を求めては失敗をする/(C)NHK

「黒の章―」では、山本演じる悪徳弁護士の白井真之介が、大金を求めて危ない事件に首を突っ込むが、警視庁庶務係職員・瞳(小松)の助けを得て乗り越えていく。大河ドラマや舞台など幅広く活躍する山本に、本作に懸ける思いを聞いた。

――「真田丸」('16年、NHK総合ほか)など、時代劇の出演が続きましたが、今回久しぶりの現代劇ということで、いかがでしたか?

「大河ドラマ『真田丸』」('16年、NHK総合ほか)で、堅いキャラクターを演じてきたので、今回は少しほっとできる役です。最初は弁護士役と聞いて、「堅くて大変そう」と思っていたのですが、台本を読むと普通の弁護士像とは違い、割と間抜けな感じでキャラクターとして楽しめるかもと思いました。

そういう意味ではすごく充電になっています。「真田丸」がすごくエネルギーを使った作品だったので、今回は同じNHKさんに出演して、もちろんせりふは難しいし大変ですが、キャラクターで息抜きができたり、とてもバランスのいい役だなと今は思っています。

――コミカルな役ですが、白井らしさというものをどのように作られていきましたか?

台本を読みながら、「ここはちょっと遊んでいるな」、とか「ここはそうじゃないな」というシーンを考えつつ、演じるその瞬間瞬間で見つけていっている感じです。

ストレートに真正面に演じることもできますが、白井真之介というキャラクターだったらそこを踏み外していくよね、みたいなところを自分なりに探したり、「監督、こういうのどうですか?」と提案してトライしてみました。

――小松菜奈さんとの共演はいかがでしたか?

彼女は根がしっかりしていて、どう斬りかかっても耐えられそうという安心感がありました。実は、共演シーンは「赤の章」の第1話で少しあるくらいで、後はほとんどありません。

共演シーンが2、3回しかない中でも、しっかり臆することなく、堂々としているという印象を受けました。彼女が立ってるだけで彼女らしさがあり、こういうふうに見せたいからこういうふうに演じようという意志がある人だと思いました。

――白井との共通点や、理解できるところはありますか?

白井は損得で動いている中でも、大切なものは何か分かっているような人で、人間らしいなと思います。自分の信念を貫き通して、運良くすり抜けて行く感じはもしかしたら似ているかもしれません。

真正面から立ち向かってすごく得するときと、やっていることは間違っていないんだけれど、ものすごく損をする人がいると思うんです。僕はここは引いた方がいいな、ここは止めた方がいいなと思ったらすぐ引くし、だけどここは譲れないぞと思ったら真っすぐぶつかっていくタイプなんです。

白井もその判断ができていないようで、できているのかもしれないですね。

――山本さんは、どういう思いで現場に行かれていましたか?

「赤の章」では、出演シーンが数シーンしかなく、しかもちょっととぼけたシーンだったので、ただ出てきたら面白くないので、“濃い色”で行こうかなと思いました。「黒の章」では周りも個性的であるべきだし、自分の色を出しつつもバランスを見ながらやっています。

白井は一番だまされなきゃいけないし、一番間抜けじゃないといけないキャラクターであると同時に、間抜け過ぎたら相手に負けてしまうのに、何で勝つんだろうというか、何で生き残っているんだろうという、信ぴょう性を持たせなければいけません。間抜けだけじゃいけない、そのバランスを見ながらやっています。

――物語の見どころを教えてください。

事件に自ら巻き込まれていく白井が、それでいて最終的にピンチをどう脱していくのかというところが毎回見どころだと思います。

「赤の章」「黒の章」両方見たことによって2つの話のつながりみたいなものが楽しめるドラマです。刑事もの、弁護士ものですけれど、肩の力を抜いて楽しく見られるドラマになっていますのでご期待ください。